共産主義に根本的に欠落するのは

釈尊は人間の最高の姿を体現した。
東洋の叡智そのものであろうか？
だが、インドにその哲学、理念、生活の心情は定着しなかった。
人間の生き方の真髄を釈尊は示したのであるが、それを忠実なまでに継承したのが、日蓮である。
沼田利根はそのことに気づいたのである。
人間が変われば、地域も社会も世界も変わるはず。
地球的問題は全て、「人間の問題」に帰着する。
人間教育が疎かにされれば、人間は崩壊する。
それは必然。
企業の人間化、社会・政治の人間化。
人間生命の尊厳を基調にすれば、公害問題や環境問題、社会悪も答えが出るはずだ。
共産主義に根本的に欠落するのは、人間を手段にしてきたことだ。
ソ連の崩壊がそのことを如実なまでに物語っている。
また、資本主義経済の限界も、人間生命の軽視に起因している。