【KEIRINグランプリ】古性優作が2度目のV 脇本雄太の番手から抜け出す
今年のフィナーレを飾る『KEIRINグランプリ2024』は30日、静岡競輪場で行われ、古性優作(33)=大阪・100期=が直線で差し脚を伸ばして優勝。
2021年に頂点を極めたバンクで2度目のグランプリ制覇を飾り、賞金1億4000万円(副賞含む)を手にした。
古性に続いた清水裕友(山口)が2着。先行した脇本雄太(福井)が3着に逃げ粘った。
◇ 大一番でも近畿最強タッグが躍動した。
古性が盟友の脇本の番手から抜け出し、3年前にGP初制覇を成し遂げた思い入れのあるバンクで再び頂点に立った。 「脇本さんのおかげ。うれしいです。静岡は走っていて勝てそうだと思わせてくれるバンク。作戦通りだったし、脇本さんのかかりも抜群でしたね」 バンクとの相性の良さも申し分ないが、決戦の前日にすでに明るい兆しが見えていた。夕方の指定練習でのことだった。
「脇本さんのタイムが良かったし、自分も今年一番いいかなという感じだったので、走る前から楽しみでした」。
前を任せた脇本が世界を舞台に戦った経験を生かして万全の状態で臨めたことも大きな勝因だった。
ゴール後には脇本と肩を組み、2人で拳を天に突き上げて1万9000人超の声援に応えた。
今回の優勝で年間獲得賞金額が3億8311万5596円となり、22年に脇本が記録した3億584万2300円の公営競技の年間獲得賞金記録を大幅に更新した。
今年はナショナルチームの練習に初めて参加するなど新たな練習も取り入れ、「世界を目指す選手から刺激を受けたし、カントの使い方など得るものしかなかった」。
努力が実を結んだ結果ではあるが、「近畿の仲間に助けられて、そのおかげ」と脇本をはじめ、寺崎浩平や窓場千加頼ら同朋たちへの感謝の言葉も忘れなかった。
「来年は近畿でGⅠを全部優勝して、近畿9人で(GPを)走りたいですね。あとは日本選手権と競輪祭を2回ずつ取りたいと思います」
GⅠはすでに全日本選抜、高松宮記念杯、オールスター、寬仁親王牌を2度ずつ制しており、目指すは全冠制覇のグランドスラム2周だという。
GP覇者の証しである白いチャンピオンユニホームで迎える2025年も貪欲に勝利をつかみにいく。(仲野谷有紀)
古性 優作(こしょう・ゆうさく) 1991(平成3)年2月22日生まれ、33歳。大阪市出身。清風高卒業後、100回生として2011年7月に岸和田でデビュー。
21年8月にオールスター(いわき平)でGⅠ初制覇。同12月に静岡グランプリを制した。
22年2月に全日本選抜(取手)、同6月に高松宮記念杯(岸和田)、23年2月に全日本選抜(高知)、同6月に高松宮記念杯(岸和田)、10月に寬仁親王牌(弥彦)、今年8月にオールスター(平塚)、10月に寬仁親王牌(弥彦)を制しておりGⅠ8V。
通算成績は1093戦347勝、2着217回、3着132回。通算獲得賞金は12億8094万8096円。身長168センチ、体重77キロ、血液型O。
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