2015年の陸上日本選手権、男子ハンマー投げで優勝した野口裕史(ひろし)選手。それまで20連覇を達成していた室伏広治さんが欠場し、「21年ぶりの新王者」として話題になった。
順天堂大学時代にインカレで優勝、日本選手権はそれまで2位が3回、3位が5回と、間違いなくこの種目のトップアスリートなのだが、第一人者の「鉄人」があまりに凄すぎて霞んでしまう。
日本王者になったときの記録は、71.98m。世界陸上の参加標準記録(76m)には遠く及ばなかった。室伏さんのベスト記録は84.86m。このレベルでないと、世界では戦えないという現実。「五輪は遠く先が見えない。そんな私を雇う会社にも申し訳ない。辞める決意ができました」。
順天堂大学時代にインカレで優勝、日本選手権はそれまで2位が3回、3位が5回と、間違いなくこの種目のトップアスリートなのだが、第一人者の「鉄人」があまりに凄すぎて霞んでしまう。
日本王者になったときの記録は、71.98m。世界陸上の参加標準記録(76m)には遠く及ばなかった。室伏さんのベスト記録は84.86m。このレベルでないと、世界では戦えないという現実。「五輪は遠く先が見えない。そんな私を雇う会社にも申し訳ない。辞める決意ができました」。
新たなステージに選んだのは競輪。ハンマー投げの選手と言えば、腕力が強いようなイメージがあるのだけど、野口選手いわく、「ハンマーは足なんです。腰や足の使いかたがいい人が記録が伸びるんです」。たしかにこの写真を見ると、下半身もガッチリしていることがわかる。
競輪の世界では、「太腿のサイズ=選手の強さ」と言われているそうだ。16年間やってきたハンマー投げを辞めるとなると、「自分には何も残らない」と短絡的に考えがちだけど、野口選手には”鍛え上げた肉体”がある。そして競輪は、その武器を十分に生かせる競技だ。
3月23日に行われた日本競輪学校の『卒業記念レース』では、19歳4ヶ月の南潤選手がチャンピオンになった。高校自転車界の名門・和歌山北出身ということだ。野口選手は、ハンマーをハンドルに持ち替えて約1年。今年34歳になる。年齢や経歴で遠回りしても、新しいことにチャレンジする人は素敵だと思う。若い人には負けないで、競輪界の「鉄人」になってほしい!
競輪の世界では、「太腿のサイズ=選手の強さ」と言われているそうだ。16年間やってきたハンマー投げを辞めるとなると、「自分には何も残らない」と短絡的に考えがちだけど、野口選手には”鍛え上げた肉体”がある。そして競輪は、その武器を十分に生かせる競技だ。
3月23日に行われた日本競輪学校の『卒業記念レース』では、19歳4ヶ月の南潤選手がチャンピオンになった。高校自転車界の名門・和歌山北出身ということだ。野口選手は、ハンマーをハンドルに持ち替えて約1年。今年34歳になる。年齢や経歴で遠回りしても、新しいことにチャレンジする人は素敵だと思う。若い人には負けないで、競輪界の「鉄人」になってほしい!
野口裕史選手から学んだこと
自分の強みを生かせる仕事を見つけよう。
【西武園競輪・G3開設記念】元ハンマー投げ野口裕史が逃げ切りV 完全でG3初優勝
2021年4月18日 20時35分 中日スポーツ
初日から最後まで、みなぎるパワーは衰えなかった。
2年ぶりの開催となった西武園競輪のG3「開設71周年記念 ゴールド・ウイング賞」は最終日の18日、12Rで決勝戦が行われ、元ハンマー投げ日本王者の野口裕史(37)=千葉=が打鐘前から逃げ切り、G3初優勝を完全Vで飾った。野口の番手で続いた岡村潤が2着、中団から直線鋭く伸びた守沢太志が3着に入った。
初日から最後まで、みなぎるパワーは衰えなかった。「4日間、全部バックを取る事だけを意識して臨みました。いまだに信じられない」。2017年7月のデビューから今年で5年目。競輪界に飛び込んでまだ日は浅いが、高校、大学、実業団とハンマー投げ選手として活躍し、15年には日本選手権を制している。鍛え抜いたそのパワーを生かし、自らのスタイルを崩すことなく徹底先行で念願のタイトルをもぎ取った。
え抜いたそのパワーを生かし、自らのスタイルを崩すことなく徹底先行で念願のタイトルをもぎ取った。
スタート時のアクシデントも味方に付けた。号砲直後に園田匠のクリップバンドが外れ、仕切り直しになった際、前を取ったのが同じく積極性ある町田太だった。「あの時、前を取りに行くそぶりを見せたので、ある程度、展開も想像できた」と、警戒する相手の手の内を読んでレースを有利に運ぶこともできた。
次走は初めて挑むG1京王閣・日本選手権。「今回の走りで自信が持てたので、最低限バックを取るレースを続けたい」。フィールドからバンクに活躍の舞台を移した競輪界のビーストが、大舞台でも自らのスタイルをとことん貫く。
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