利根輪太郎にとって、こんな深いトンネルに陥ることは、かつてあっただろうか?
金がなければ、競輪など必然的に休止すべきである。
だが、金はそれなりに得られる状態だった。
ある意味で、緊張感がない状態なのだ。
背水の陣であれば、必死になれたのだが・・・
競輪に必要な金が安易に得られる状態は、普通ではない。
彼女は言わば、甘いのである。
嘘でも何でも、利根輪太郎は「金の必要性」を訴える。
そして、結果的に金をせしめるのだ。
その金が思わぬ「帯」の金額になるのだ。
帯とは、100万円のことだ。
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