牛久ウナギ料理店「水神屋」の殺人事件

2024年08月17日 06時41分55秒 | 事件・事故

1995年1月17日、当時68歳であった4代目店主の松田行雄さんが自宅で、針金で両腕縛られた状態で見つかり、翌日死亡が確認された。

県警は公訴時効が成立する1か月前の2009年12月、千葉県内の男性3人を強盗致死容で逮捕した。

だが、うち一人が事件への関与をほのめかす供述をしたが、いずれも容疑不十分で不起訴になった。

行雄さんの長男で5代目の衛さん(62歳)は不起訴を不服として、検察審査会に審議を申し立てたが、審査会は2010年3月、男性2人を「不起訴相当」にし、残る1人は「不起訴不当」と判断した。

だが、水戸地裁はこの1人を再び不起訴とした。

殺された行雄さんは。当時新設されるバイパスのルートを巡る国などと折衝を重ねていた。

「行雄さんの死はバイパスの線引きと無縁でない」と指摘する人もいるのだ。

開発を巡る利権が絡んだ殺人事件なのか?

犯人はいまだ分かっていない。

真相は闇のなかなのだ。

水神屋(すいじんや)は茨城県龍ケ崎市の旅館兼飲食店。牛久沼のほとり、国道6号線藤代バイパス沿いに位置する。

牛久沼は、食べてはすぐに寝て怠けて牛になってしまった小坊主の昔話「牛になった小坊主」の舞台と言われる。

牛になった小坊主がこの沼で入水自殺をはかった、との伝承に因む。また同地は「うな丼発祥の地」といわれ、国道6号沿いをはじめ沼の近辺には現在でも鰻料理店が多い。

水神屋もそうしたうなぎ料理の店の一つで、江戸時代から続いていた老舗であり、かつては画家の横山大観や作家の松本清張、歌手の坂本九さんなども訪れていたという。


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