橋下徹氏も呆れた「立花孝志の情報源になる」ことの幼稚さ
11月17日、圧倒的に不利とみられていた斎藤知事が再選した。その大きな戦力となったのが、自らも知事選に出馬しながらYouTubeや街頭演説で斎藤氏の応援に回った立花氏と、それを拡散したネット民だと言われている。その立花氏の情報源だったのが、彼ら維新県議だった。
「兵庫維新の会に所属する議員が、別の政治団体の党首に情報を与えていたわけです。増山県議は『当時、何を言っても信じてもらえないくらい、反斎藤の動きがメディアの中にあって、県民にファクトを知ってもらいたいという強い思いがあった』として、立花氏に情報を与えたと話していましたが、なぜ自身が所属する維新では駄目だったのか、理由になっていません」(吉富氏)
立花氏の“発信力”こそが彼を選んだ理由とも話していた。
「立花氏を新たなメディアと考えている節があります。しかし、メディアなら真偽不明の情報はウラを取るのが当然。いくら秘密会の音声データだからといって、片山安孝・前副知事(64)の発言が事実であるという保証もないのですから、表に出すには時間がかかります。ところが、立花氏はその内容が事実かどうかは関係なく、そのまま流しました。しかも、その後、立花氏は情報源まで明かしています。メディアであれば情報源は守るものですが、それもない。増山議員の考える“メディア”は、通常のメディアより異質なものとしか言いようがありません。そもそも今回の問題は、斎藤知事への告発文書の真偽を見極めることが発端でした。にもかかわらず、真偽不明の文書を立花氏に提供して対抗する行為は杜撰であり幼稚です」(吉富氏)
立花氏は亡くなった竹内元県議について「捜査対象になっている」とも発信していたが、県警本部長が「全くの事実無根。明白な虚偽」と全否定したのはご存知の通りだ。
数の増加は質の低下に
日本維新の会代表の吉村洋文・大阪府知事(49)は、彼らが立花氏に情報を提供していたことを受け、こう発言している。 吉村氏:してはならないことだと思う。相手方は他党(政治団体)の党首。思いはわかるが、ルール違反だ。 彼らの思いをわかってしまっていいのだろうか。 「善意にとらえれば、言葉の綾だったのかもしれません。党への背任行為ですから、内心では『何をやっとんねん』と言いたいところだったでしょうが、彼らの反省を促そうとしたのかもしれない。それでも党代表であり大阪府知事なのですから、言っていいことと悪いことの区別は必要だったと思います」(吉富氏)
一方で、前原誠司・共同代表(62)の言葉は厳しかった。
前原氏:事実であれば言語道断! 「同時に、前原氏は維新の支持率低下について質問され、原因の一つに『地方組織の不祥事』を挙げました」(吉富氏) なぜ維新の地方議員に不祥事が少なくないのだろう。
「やはり急ごしらえの政党であることが大きいのかもしれません。数を頼みにしてきましたから、数の増加は質の低下に繋がることもありますから」(吉富氏)
維新の兵庫県議は、2023年4月の選挙で9議席から21議席へと倍増した。
「それだけ人気もあったということですが、今回の件でまた維新の支持率は下がるかもしれません。今回の会見にはフリージャーナリストを名乗る斎藤知事の支持派もいましたから、中には『よくやった』という声が上がるでしょうが、一般的には呆れながら見ていた方が多いと思います。そういった意味で、会見は失敗だったと言わざるを得ません」(吉富氏) ちなみに、維新の創設者である橋下徹氏(55)は、自身のXでこう発言している。
《兵庫県議会の維新はルールを重視する維新の精神から完全に逸脱。解散やろ。》 デイリー新潮編集部
新潮社
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