原作も有名な暗号解読物語。
私も好きな話だった記憶もあるにはあるのですが、大人になってからはあまり読み返してませんでした。依頼人が死んでしまうというのが嫌なのかな。
今回見返してもやっぱりそこが不満です。
ヒルトンキュビットさん、男気があって素敵なのに。
間に合わなかったホームズ。
ホームズものだと、アメリカが出てくると秘密の過去があり、オーストラリアが出てくると過去の犯罪が隠されてる。
どうもそういうパターンになってるように感じますが、実際はどうでしょう。
きっとシャーロッキアンの皆さんが研究済みでしょうね。
ヒルトンキュビットさんのお屋敷、リドリング・ソープは、住みやすそうですね。
家の内装は新しくて光がいっぱい入って、階段もすてき。
古くてフリージングなマスグレーブ家とは違いますね。
このお屋敷なら住んでみたい。(住めるわけはないけど)
南アフリカの金鉱投資の話は原作通り。
推理の種明かしをして、ワトスンに「な~んだ」と反応され、「パッパッパッパ。」というホームズ。
あれはなんでしょう?イギリス人の言い方なのかしら?
そのシーンや踊る人形の”E”の形をジェスチャーで示すところなど、可愛いと言っていいホームズですが、ワトスンがたしなめたように、依頼人に対してちょっと冷たいですね。「同情されたくてここに来てるわけじゃない」なんて言ってますよ。
そういえば、今世紀のシャーロックもそういうセリフありましたね。
「同情すれば被害者を救えるのか?救えないなら同情なんて不要だ」
確かにそうなんだけどね。
そして同情してる暇があったら、しっかり頭脳を働かせて事件を解決!
感情に理性を妨げられるなんて愚かしい。
これが、シャーロックにもホームズにも共通する考え方なんでしょうね。
踊る人形の暗号が手ごわい難問だったために、そちらに全力傾けている風のホームズ。でも依頼人を死なせてしまったと知って、かなり衝撃を受けてる様子でした。
こういうホームズも悪くはないですね。
まさに、スーパーヒーローじゃない、人間臭い感じで。
使用人に話をきくシーン。
ワトスンのアドバイスで、キング夫人を腰掛けさせます。
悪魔の足の感想でも書きましたが、普段のホームズはこういう時の気配りは素晴らしいのです。
でも今回は依頼人の死の衝撃が大きいのか、そこまで気が回ってないようです。
逆にワトスン先生の気配りがきいてる印象に。
バークワトスン素敵っ!
それとも、このエピソードはこのシリーズの第2作目なので、これからこのホームズも気配り上手に成長して行く設定なのかもしれません。
バーグワトスンは慣れないなーと思ってましたが、よく見るとイイですねー彼。
若々しいのと積極的な感じが!
ジェレミーホームズも若いせいか、メイクが控えめです。
そして、音楽がアメリカっぽかった。
古き良きアメリカ。
なかなかよかったです。
Dr. John Watson: How absurdly simple...
Sherlock Holmes: Quite so. Every problem is absurdly simple when it is explained to you.
absurdly:ばかげたほど
JW:全くばかばかしいくらいに簡単だな...
SH:いかにも。すべての謎はばかばかしいほど簡単だよ。君に種明かしをしたあとには。
Sherlock Holmes: His family has owned land in Derbyshire for over five hundred years, so I presume that Mr. Cubitt is as respectable as he is worthy.
Dr Watson: [while looking out the window at Mr. Cubitt] With a fresh face, an open countenance, and wearing a brown bowler hat.
Sherlock Holmes: [not realizing Watson was looking out the window] Oh no, you can't possibly know that!
Dr Watson: [smirking] Really, Holmes?
presume:推定する
respectable:立派な、見苦しくない、かなりの
countenance:顔つき
bowler hat:山高帽
smirk:ニヤニヤ笑う
SH:彼の一族はダービシャーに500年以上も領地をもっている。彼は相当立派な資産家だと思うよ。
JW:(窓からキュビット氏を眺めながら)生き生きとした顔で、外交的な顔つきで、茶色の山高帽をかぶってるな
SH:(ワトスンが窓の外を見てるのに気づかず)まさか、そんなことわかるわけがない。
JW:(ニヤニヤしながら)そうかな?ホームズ。
Doctor Carthew: By George! How ever did you see that?
Sherlock Holmes: Because, Dr. Carthew, I looked for it.
DC:なんてことだ!いったいなぜわかったんです?
SH:なぜならば、カーシュウ先生、探していたからですよ。
Dr. John Watson: Do you think he'll be armed?
Sherlock Holmes: He's a fool if he's not.
JW:彼が武装してると思うのか?
SH:そうでなければ、彼は愚かだよ。
Abe Slaney: Well, gentlemen, it looks like you've got the drop on me but what the hell is going on?
AS:さて、みなさん、どうも不意打ちにあったようだが・・いったい何のまねなんだ?
Sherlock Holmes: What one man can invent, another can discover.
Dr. John Watson: Sherlock Holmes is cheerful, so Sherlock Holmes must have a case.
SH:誰かが作り出したものなら、解明できないものはないのです。
JW:シャーロックホームズが朗らかである。それゆえ、シャーロックホームズは事件を抱えているはずだ。
[last lines]
Dr Watson: [narration] And so the dancing men, which had so often been the agents of evil, were finally used on the side of justice. Abe Slaney was condemned to death at the Darby assizes, but his sentence was changed to penal servitude in consideration of mitigating circumstances in the certainty that Hilton Cubitt had fired the first shot. Mrs Cubitt made a complete recovery and lives still at Ridling Thorpe Manor.
condemn:非難する、宣告する
assizes:巡回裁判
servitude:強制労働
mitigating circumstance:情状酌量
そしてこうして、これまでなんども悪の手先となった踊る人形の暗号も、ついに正義のために使われることとなった。
エイブスレーニは、ダービーの巡回裁判で死刑を宣告されたが、その執行は強制労働に変更された。ヒルトンキュビット氏が先に発砲したことがわかり、情状酌量が考慮されたためだった。
キュビット夫人は全快し、今もリドリングソープマナーに住んでいる。
私も好きな話だった記憶もあるにはあるのですが、大人になってからはあまり読み返してませんでした。依頼人が死んでしまうというのが嫌なのかな。
今回見返してもやっぱりそこが不満です。
ヒルトンキュビットさん、男気があって素敵なのに。
間に合わなかったホームズ。
ホームズものだと、アメリカが出てくると秘密の過去があり、オーストラリアが出てくると過去の犯罪が隠されてる。
どうもそういうパターンになってるように感じますが、実際はどうでしょう。
きっとシャーロッキアンの皆さんが研究済みでしょうね。
ヒルトンキュビットさんのお屋敷、リドリング・ソープは、住みやすそうですね。
家の内装は新しくて光がいっぱい入って、階段もすてき。
古くてフリージングなマスグレーブ家とは違いますね。
このお屋敷なら住んでみたい。(住めるわけはないけど)
南アフリカの金鉱投資の話は原作通り。
推理の種明かしをして、ワトスンに「な~んだ」と反応され、「パッパッパッパ。」というホームズ。
あれはなんでしょう?イギリス人の言い方なのかしら?
そのシーンや踊る人形の”E”の形をジェスチャーで示すところなど、可愛いと言っていいホームズですが、ワトスンがたしなめたように、依頼人に対してちょっと冷たいですね。「同情されたくてここに来てるわけじゃない」なんて言ってますよ。
そういえば、今世紀のシャーロックもそういうセリフありましたね。
「同情すれば被害者を救えるのか?救えないなら同情なんて不要だ」
確かにそうなんだけどね。
そして同情してる暇があったら、しっかり頭脳を働かせて事件を解決!
感情に理性を妨げられるなんて愚かしい。
これが、シャーロックにもホームズにも共通する考え方なんでしょうね。
踊る人形の暗号が手ごわい難問だったために、そちらに全力傾けている風のホームズ。でも依頼人を死なせてしまったと知って、かなり衝撃を受けてる様子でした。
こういうホームズも悪くはないですね。
まさに、スーパーヒーローじゃない、人間臭い感じで。
使用人に話をきくシーン。
ワトスンのアドバイスで、キング夫人を腰掛けさせます。
悪魔の足の感想でも書きましたが、普段のホームズはこういう時の気配りは素晴らしいのです。
でも今回は依頼人の死の衝撃が大きいのか、そこまで気が回ってないようです。
逆にワトスン先生の気配りがきいてる印象に。
バークワトスン素敵っ!
それとも、このエピソードはこのシリーズの第2作目なので、これからこのホームズも気配り上手に成長して行く設定なのかもしれません。
バーグワトスンは慣れないなーと思ってましたが、よく見るとイイですねー彼。
若々しいのと積極的な感じが!
ジェレミーホームズも若いせいか、メイクが控えめです。
そして、音楽がアメリカっぽかった。
古き良きアメリカ。
なかなかよかったです。
Dr. John Watson: How absurdly simple...
Sherlock Holmes: Quite so. Every problem is absurdly simple when it is explained to you.
absurdly:ばかげたほど
JW:全くばかばかしいくらいに簡単だな...
SH:いかにも。すべての謎はばかばかしいほど簡単だよ。君に種明かしをしたあとには。
Sherlock Holmes: His family has owned land in Derbyshire for over five hundred years, so I presume that Mr. Cubitt is as respectable as he is worthy.
Dr Watson: [while looking out the window at Mr. Cubitt] With a fresh face, an open countenance, and wearing a brown bowler hat.
Sherlock Holmes: [not realizing Watson was looking out the window] Oh no, you can't possibly know that!
Dr Watson: [smirking] Really, Holmes?
presume:推定する
respectable:立派な、見苦しくない、かなりの
countenance:顔つき
bowler hat:山高帽
smirk:ニヤニヤ笑う
SH:彼の一族はダービシャーに500年以上も領地をもっている。彼は相当立派な資産家だと思うよ。
JW:(窓からキュビット氏を眺めながら)生き生きとした顔で、外交的な顔つきで、茶色の山高帽をかぶってるな
SH:(ワトスンが窓の外を見てるのに気づかず)まさか、そんなことわかるわけがない。
JW:(ニヤニヤしながら)そうかな?ホームズ。
Doctor Carthew: By George! How ever did you see that?
Sherlock Holmes: Because, Dr. Carthew, I looked for it.
DC:なんてことだ!いったいなぜわかったんです?
SH:なぜならば、カーシュウ先生、探していたからですよ。
Dr. John Watson: Do you think he'll be armed?
Sherlock Holmes: He's a fool if he's not.
JW:彼が武装してると思うのか?
SH:そうでなければ、彼は愚かだよ。
Abe Slaney: Well, gentlemen, it looks like you've got the drop on me but what the hell is going on?
AS:さて、みなさん、どうも不意打ちにあったようだが・・いったい何のまねなんだ?
Sherlock Holmes: What one man can invent, another can discover.
Dr. John Watson: Sherlock Holmes is cheerful, so Sherlock Holmes must have a case.
SH:誰かが作り出したものなら、解明できないものはないのです。
JW:シャーロックホームズが朗らかである。それゆえ、シャーロックホームズは事件を抱えているはずだ。
[last lines]
Dr Watson: [narration] And so the dancing men, which had so often been the agents of evil, were finally used on the side of justice. Abe Slaney was condemned to death at the Darby assizes, but his sentence was changed to penal servitude in consideration of mitigating circumstances in the certainty that Hilton Cubitt had fired the first shot. Mrs Cubitt made a complete recovery and lives still at Ridling Thorpe Manor.
condemn:非難する、宣告する
assizes:巡回裁判
servitude:強制労働
mitigating circumstance:情状酌量
そしてこうして、これまでなんども悪の手先となった踊る人形の暗号も、ついに正義のために使われることとなった。
エイブスレーニは、ダービーの巡回裁判で死刑を宣告されたが、その執行は強制労働に変更された。ヒルトンキュビット氏が先に発砲したことがわかり、情状酌量が考慮されたためだった。
キュビット夫人は全快し、今もリドリングソープマナーに住んでいる。