キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

淡江大学「村上春樹研究センター」(初日-3)

2014年10月09日 | ☆旅行─台湾
昼食後、蛋蛋と別れMRTで淡水を目指します。今日の夕方、淡水にある淡江大学で働いている友人に会うことにしているのです。


ホテル最寄りの駅は板南線の「善導寺」。淡水までは台北駅で一度乗り換えして赤い淡水線で終点まで。

淡水駅。

約束の時間まで少し余裕があったので、淡水川の観光地区をうろうろすることにします。

名物のお菓子のお店。


屋台。


この辺りは「淡水老街」といっていつ行っても観光客でにぎわっています。

大学までは淡水の駅からバスに乗ります。本数はたくさんありました。

大学へ向かうのは小さいバスです。乗ってみてなぜ小さいバスなのか分かりました。大学までは狭い道をクネクネ通るのです。


学内のバス停で友人U氏と待ち合わせ。学内を案内してもらいました。


この大学は開学60数年になるそうですが、これはその頃からの一番古い校舎。木造瓦屋根です。映画に出そうな風景。


中もレトロです!!木の机と椅子。
U氏も週一でこの教室で授業するそうです。こんなにレトロですけど、ちゃんとコンピュータのプロジェクターなどの設備はあるそうです。

キャンパスを歩いているとU氏の学生や上司に会います。そのたびに紹介してもらう我々なのでした。


さすが台湾。緑の多いキャンパスです。大木だらけ。



「学食見たい!」という私のリクエストで連れて行ってもらいました。が、淡江大学の学食はフードコートでした。八方雲集などもありました。



夕方なので誰もいませんでした。この他に喫茶店もありました。

次に先月できたばかりの「村上春樹研究センター」のある建物へ向かいます。外国語研究棟かな?村上春樹研究センターについては先日日本のニュースでも取り上げられていました。

村上春樹:「研究センター」が台北郊外の私立大学に
毎日新聞 2014年09月22日 19時17分(最終更新 09月23日 16時32分)




このブログを読んでいらっしゃる方ならご存知かと思いますが、実は私は「アンチ村上春樹」です。アンチを名乗るのも申し訳ないくらいで、読んだことある作品は5~6冊なのですが^^;読むたびになんだかもやもやイライラさせられるのです。
が、U氏が台湾で村上春樹研究をしていることもあり、過去に数回村上春樹論(?)を戦わせているので、興味はあったのです。この間の同期会でも、さんざん酔って話してたらしい(^_^;)


U氏もまずは、という感じで案内してくれました。
行ってみたら鍵がかかっていたので、隣の研究室に声をかけてくれたら、副センター長の先生がもてなしてくださいました。研究者でもなく、村上春樹ファンでもないただの旅行者なのに大変恐縮です!


中の様子。
村上春樹関係の書籍がずらり。


オープンしたてなので各地からのお祝いの花で埋め尽くされていました。

副センター長は落合先生という言語学の先生で、センター設立のいきさつや日本と台湾における村上研究の現状、そして今後の活動予定などいろいろ教えていただきました。とってもいい方でした。ありがとうございます。

村上春樹の小説の文体が志賀直哉に似ているという話やアメ文翻訳風の文章だと思われがちだけど、実はすごく漢語を多用していて、割と古い文章でもあるというお話が印象的でした。

私の付き合っている世代の台湾人の間では村上春樹は人気ですが、今の大学生くらいの世代になると日本のブランド力はそれほどでもなくなっているようで、日本語学習者のモチベーションが変化しているらしく、その点を頑張りたいともおっしゃっていました。

学界としての活動は私にはチンプンカンプンですのでともかくとして、一般人にも分かる範囲の活動としては、村上春樹の翻訳本を出版している会社が、台北の天母に村上春樹をテーマにしたカフェを作るのだそうです。
興味のある方ぜひ行ってみてください。

来年には小倉で村上春樹研究の大会があるそうです。


研究センターの次はU氏の研究室にお邪魔して(本と資料だらけでした~)図書館に行きました。


図書館入口。


図書館の壁に李登輝さんの額(?)が掲げられていました。


図書館9階からの景色。淡水の街が一望できます。
天気が良ければあの有名な夕陽を見ることができたんでしょうけどあいにく曇っていました。

あ、図書館に入るには受付でパスポートを預け、入館証をもらいます。

そんなこんなしていたら結構いい時間になりました。これからU氏の奥さんも交えて夕食です。またバスに乗って淡水駅へ下りていきます。

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