赤坂レッドシアターで、東京キッドブラザーズ44thのお芝居を見てきました。
Sweat & Tears - 東京キッドブラザース44th -
「雨上がりのシアター」
東京キッドブラザーズは見たことがなくて、柴田恭平のいた劇団~くらいの知識しかないのですが、ひょんなことから、昔東京キッドにいたという人と知り合いになり、この舞台も見に行くことにしました。
2~3年前にもこの人たちの舞台を見てるのですが、その時よりももっとなんというか「同窓会」的要素が強かったかも。
芝居としてはストーリーがあるような無いような感じで、まとまりはなくて、くさくてベタな進行で、ぽか~ん・・・・なのですが。
きっとあの舞台はそういう見方をするものではなくて、
キッドの歌を聴きに行く
キッドのステージのエッセンス(魂)に触れに行く
というも性質のものだったのだろうと思います。
多分内容が盛り込みすぎだと感じたのは、キッド時代の歌をつなげていくために必要だったのでしょうし、全員に見せ場を用意したいっていう意図も感じました。お客さんも昔のキッドを知ってる人たちがほとんどだったのだろうと思うし、お客さんも含めての同窓会だったのかもしれないと思いました。
そういう意味できっと昔大事にしてた宝箱を開けたような愛おしさを感じた人が多かっただろうなと思います。
フィナーレの挨拶で、座長さんがうるうるしていたのが印象的でした。
この舞台には、お客さんも全国から集まったらしいですね。
しかも全席完売で、追加公演も出してすぐ完売とか、すごいですね。
そんなことで舞台上の人たちも感激してたのかもなぁなんて、思いました。
レッドシアターは結構いい劇場ですが、彼らのお芝居には狭すぎましたね。
踊ってる時にキャスト同士がぶつかりそうで、ちょっと・・・。
もっと大きなところでのびのびしてるの見たかったかも。
たぶん、東京キッドブラザースが現役だったころはもっと大きな舞台で、歌って踊ってるところが見られたのでしょうね。
出演者も皆、今より20歳くらい若くて(^^;)
それも見ておきたかったなぁ。
先ほど芝居のストーリーに少し辛口なことを書きましたが、今回の作・演出は長戸勝彦という方。
この方の主宰してる「東京印」の舞台は何度も見に行ってまして、実はピュアでまっすぐな長戸脚本に感銘を受けているんです。
あんな大人なのに、しかも外見のイメージ(というか最初に見た舞台のイメージかも)では、こわもてなんですけど、こういう青臭いこと(長戸さん、ファンの方、すみません・・・)を繰り返し繰り返し表現しているのは、ホントにピュアな人なんだろうなぁ。と思うわけです。
私なんてとっくになくしてるし、っていうか元から持っていたかも怪しいくらいなので、たまにはこういう舞台を見に行って、純粋なもののシャワーを浴びておかないと、人間がどんどん腐っていくのじゃないか‥‥と不安になってしまいます。
長戸さんには、以前東京印のことを記事にしたときコメントをいただいているので、もしかしたらこの記事も見つかってしまうかも・・・・スミマセン・・・でもまぁ東京キッドブラザーズを知らない人間にあの舞台がどう映ったかというのも、これまた一つの感想ってことで。・・・・スミマセン・・・
終わって、劇場の外に出るとき、長戸さんがいたので一言だけ声をかけました。
一瞬でも彼のピュアさにつながってみたいと思ったからかもしれません。