MV125Sの再生を受けた時に、オーナーさんの希望の一つが「Wディスクにしたい」と言う事だった。
制動力的にはシングルで充分なのだが、見た目重視のカスタムもありなので考えてみる。
この車両はハブもフォークもWディスクがポン付けで出来る仕様なのだが、なにぶんディスクローターのパーツが入手できない。
海外でも殆ど出回っていないようだ。
そこで単品制作を考えてみる。
まず材質はノーマルの鋳鉄からステンレスに変えたい所、やはり錆びやすいのが難点なので。
そしてこの円盤をどうして切り出すか?
板材から丸く削り出す?丸ムク材から削り出す?
どちらにしても工房の旋盤では無理だ^^;
そんな時に旋盤の師匠が「レーザーで切り出してもらったら?」と仰る。
ダメ元でレーザー屋?(精密板金業)に頼んだところ、忙しい中制作してくれた。
画像は外周を切削したがレーザーで切り出した面もかなりキレイで、そのままでも行けそうな雰囲気だ。
ちなみに板厚は6ミリ、6個のボルト穴もレーザーで開けてある。
レーザーで切り出すなんて思いつかなかったよ^^;
う~~~~~ん。時代は変わった!!
少しだけ内径の加工が必要なので治具が必要だ。
アルミの円盤でざっと制作。
旋盤にセットして、ハブにハマる部分の切削を行う。
取り合えず片面が入るか確認。
上手くいきそうな感じだ。
もう一つも同じ加工を行い組み上げた状態。
ボルトが六角頭だが、最後に皿頭の切削をして完成になる。
この作業は気も使い、かなり疲れる加工だった。
もう一台やってと頼まれても、断るだろうな。。。。