前回このブログ記事にもなったT100修理→
ココ
その後ミッションユニットは中古だが程度の良い物を海外から取り寄せて、ゆっくりと作業は進んでいた。
クランクシャフトの分解清掃が済んで、ケースにクランクとミッションを組み付けて行く。
だが何度やってもミッションケースまで組み付けると、メインシャフト カウンターシャフト共 重くなり回らなくなってしまう。
メインシャフト カウンターシャフトまでの組み付けなら回るのだが、シフターフォークまで組み付けると駄目である。
シャフトが回らないので当然シフトも出来ない。
シフターフォークシャフトがケース両端で支持された状態で取り付けボルトを本締めするとミッションの回りが重くなってしまう。
ここまで作業してわかったことは、クランクケースが歪んでいるという事。
歪による応力が、シフトフォーク→ギア→シャフトと伝わっている。
何とか修正できないか、かなりの時間と加工を費やしたが改善は不可能だった。
前記事でミッションギアを削ってあったのは、ミッションシャフトが回らないため削って何とかしようとしたのではないか?
ただ削ったミッションユニットを組んでも結果は同じであった。
言い訳するみたいだが、修理見積りでこの事態を発見するのは無理でしょう。
オーナーさんに今までの経過を説明してケースの中古を探す事に。
駄目だったクランクケース↓
オーダー1ヶ月ほどで中古のケースが届いた。
中古の部品なので、良否が非常に気になる。
早速ミッションユニットだけ組んで確認。
今度はミッションシャフトも回るし、チェンジシフトも出来る。
クランクもケースのおまけに付いていた。
画像左の汚い方が元パーツ 綺麗な右側がおまけのパーツ。
ただエンドの形状が違うし大端部の径も違う。
まあ このあたりは何とかなるはず。
それにしても今回の作業は流石に心が折れそうだった。
断れるものならどれだけ楽か。。。