時々入車するR100GS
昨年6月に49000KMで腰上OHや、オイルパンガスケット等の交換を行った。
それから現在54000KMで、オーナー様が自身でオイル交換をされたとの事。
その時マグネット付きドレンボルトに、ピンが付いてきたがこれは何?と連絡あり。
前回オイルパンは清掃してるので、それから脱落?した物だと想像するが予想が付かない。
ちなみに出てきたピンを持ち込んでくれた。↓
(ノギスで測って4ミリ径 長さ12ミリほどのピン)
パーツリストでそれらしいピンを使ってる箇所、なおかつ脱落した場合オイルパンに落ちる物(ピン)を調べる。
オーナーさんには「大丈夫だからそのまま乗りましょう!」とは言えないので、原因を探らないとすっきりしない。
パーツリストやサービスマニュアルを照らし合せて調べていくと、とても怪しい箇所が見つかった。
それは画像6番のピンである。
このピンはクランク前側メタル(画像3番)の位置決めに使われてるようで、組み立て時に叩き込まれている。
ただ本当にここのピンが脱落しているのか、実際に目視しないといけない。
ベアリング(メタル)ホルダー(矢印)を抜くには、カムスプロケットが邪魔をするので画像のパーツはごっそり取り外さないとだめ。
ここからは画像を撮る余裕が無かったので、いきなりホルダーが外れている^^;
想像した通りピンが脱落していた。(矢印)
さてここのピンをどうしょうかと考える。
元のを付ける?いやいやそれは無いでしょう。
そこで4ミリピン穴に5ミリのタップを立て、スタッドボルトを加工して使う事にした。
メタル側に貫通させないで、ズレないような形状を先端に施す。
このボルトにロックタイトを塗り、さらに組み込んだ後のねじ山をポンチで二箇所つぶしておく。
これなら絶対に脱落しないだろう。
そしてベアリングホルダーを元どおりに組み付けていく。
なんでこのピンが脱落したのかはわからないが、気持ち悪さは解消した。(どこのパーツか確証できたので)
エンジン回りのガスケットは、在庫が無かったので発注しておく。
このほかにも依頼されてる事があるので、並行して作業していく予定だ。