モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

クラッチハウジング ダンパーの交換

2024年12月28日 | メンティナンス

常連さんのCB1100Rがまた入院した。

今回はヘッドガスケット合せ面からのオイルリークと、始動時に気になる白煙の多さ、そしてゴトゴト音の修理依頼。

ゴトゴト音の怪しいクラッチハウジングの修理から開始する。(簡単なところから)

 

クラッチハウジングダンパーは部品として供給されていない。

ガタが出たらAssy交換になるのだが、どこかのShopで販売していた物をオーナーが持ち込んでくれた。

 

まず鉄製のリベットを抜くところから開始。

センターがズレないように気を付けてドリリングしていく。

 

 

 

ドリル径を替えたら頭を飛ばしていく。

 

 

 

 

プレートを外して、ダンパーゴムを抜く。

 

 

 

リベットはきつくハマっているので、ヒートガンで熱しながらプレスで抜く。

 

 

無事抜けました^^

 

 

 

リプロ品はリベットでなく6㎜ビスを使うのでタップでネジ穴を開けていく。

 

 

新しいダンパーゴムを組付けていく。

 

 

 

プレートを付けてビスにはネジロックを塗って組んでいく。

 

 

完成~。部品があれば作業もスムース。

 

 

このダンパーゴムのヘタリはホンダのバイクには多い事例だよねぇ。

この前やったCBX1000は初期型がゴムだけど、後期はスプリングになっていて強化されてた。

やはりゴムは劣化するから仕方ない。

 

#おまけ

スタッドボルトの錆が酷かったのでブラスト後、耐溶剤シルバーを塗っておいた。

ネジ部は組む時にダイスを通します。

ほんとは亜鉛メッキすればいいんだけど^^;

 

 

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センタースタンドの取り付け依頼

2024年12月25日 | メンティナンス

トライアンフのボンネビルT100で2005年式だから、もうすぐ20年経つんだなぁ。

オーナー曰く「アマゾンでセンタースタンドを購入したんだけど、付かないから改造して付けて~。」と気楽なお言葉。

付かなければ返品すれば良いと思うのだが、取り付けようとして傷をつけてしまったらしい。

実物を見るとスタンドは中華製で対応年式が2010年以降とのこと。

まぁ義兄のバイクなんで嫌だけどやりましょう^^;

まずマフラーを外してフレーム側センスタ取付穴を見てみる。

穴径は11㎜で付属のシャフト?は12㎜+ある。

 

 

 

中華製センスタは付属部品で組もうとすると、幅が厚くなりフレームに入らない。

フレーム側を12㎜に拡大して、新しくシャフトを作ることにした。

エキパイが邪魔でドリルが入らないので、外すかずらす事にする。

右側のブレーキペダルホルダーをずらして、エキパイ固定用のボルトを外す。

エンジン側のスタッドボルトも外しフリーにしておく。

 

 

エキパイを上側に引っ張ればドリルが入った。

その後リーマーでさらって12㎜シャフトを通してみる。(ピンボケだが)

 

 

 

そのままだと12㎜シャフトに対して、スタンド側の径は16㎜+なのでガバガバだ。

 

 

 

スタンド側穴を17㎜リーマーで通す。

 

 

 

シャフト(これは後に作り替える)とスタンドの間のカラーを制作しておく。

一応グリスニップルを付けて、気持ちでもグリスアップ出来るようにした。

 

 

スタンドを組んでみるとフレーム側に当たるストッパーの位置が違う。

ちゃんとフレームに当たるように制作溶接する。

現物合わせなので何度も付けたり外したりで面倒くさいったらないねぇ。。

 

 

 

そしてスタンドのスプリング。

中華スタンドの位置では全く使えないので、こちらも位置変更。

このスプリングステーとピポットの位置合わせが大変。

下げた時上げた時どちらもテンションがかかる位置を探る。

スタンド側ステーフレームピポット側、共に一度失敗したが二回目に何とか成功。

カスタムでセンスタ自体をパイプから作る事もあるが、このスプリング位置が一番大変かも^^;

 

 

そしてスタンドを立てたらリヤタイヤが接地してる~

そういえばノーマルより太いタイヤ入れてたんだっけ。。。

 

 

どうするか。。。

下駄を履かすか。。。

燃え尽きたので一時中断

 

 

 

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トラカブ完成?

2024年12月17日 | メンティナンス

プライマリーチェーンのサイズを、英車パーツの先生が調べてくれた。

工房にあるT20に該当する 1/2” (ピッチ  約12.5㎜) x  7/32”(幅 約5.5㎜) x 48 linksは、1957年の1年間だけ使われたとの事。

これに相当するRenold chainは1/2” (ピッチ  約12.5㎜) x  3/16”(幅 約4.8㎜)で、48コマを作ってくれるとの事でオーダーをしておいた。

しかし。。1年間しか使われてなかったサイズって、よほど出来が悪かったのか^^;

通常オーダーしていたら別サイズのチェーンが来て無駄になっていただろうな。

 

新しく入荷したチェーンは幅が0,7ミリ狭いのだが、そのまま組付けられた。

 

 

 

今までのチェーンは伸び切っててクラッチケース下側(矢印)も削っていた。

新しい物ではその心配は無さそうだ。

エンジンまで始動して確認したが、気持ち静かになったかな~。

 

もうこのT20は見たくないな(笑)

 

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CB350F 修理3

2024年12月14日 | メンティナンス

CB350Fのキャブレターはオークションで400F用を購入する事にした。

使用不可に近いものを買ってもお金を捨てるようなもの、ただあまりに高価な物は中古という事を考えると二の足を踏む。

中古パーツが高騰している昨今、それでも丁度良さそうな感じのキャブレターを購入した。

(半分賭けみたいなものだ^^;)

 

届いたキャブレターは鉄パーツに錆びこそあれ、キャブレター自体に酷い腐蝕も無く充分使用できそうだ。

画像矢印のプレート周りのパーツも(非分解指定だけど)全バラにしていく。

 

 

 

キャブレターを分解していく。

 

 

 

途中の画像は無いが、プレート周りの金属パーツは耐溶剤性のシルバーで吹いた。

本当にレストアならこのへんの細かいパーツも再メッキに出すのだが、今回は修理という事でペイント。

それでも中々このキャブレターは細かくて面倒ですよ。

 

 

 

キャブレターが組み上がった。 パレットの中が交換した部品。

 

 

 

実油面合わせで一度やり直し。

その後エンジンを始動して同調を合わせていく。

 

 

スンナリと同調が決まりました。

アイドリングも安定している。

 

 

ノーマルのエアクリーナーボックスが無いので、キャブレターにはパワーフィルターかな。

取り合えず年内にはできそうだ^^

 

 

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CB350F 修理2

2024年12月07日 | メンティナンス

CB350FにオーバースペックのTMRキャブレター

アイドリングを合わせても少し経つと回転が上がってしまう。

TMRは濃いセッティングで乗っているとVシールなる物が変形して、そこから余分なエアーを吸ってしまいまともなセッティングが出来なくなるとの事。

またVシールは部品として販売しておらずメーカーに送って交換依頼するとか?

レーシングユースをうたってるけど、なんか不便だなぁ^^;

ただ巷ではVシールを販売してる人がいて、大体1つ5~6000円で4個いる。

さらにシムで調整する箇所なのでそれも必要。

よーく考えるとそこまでしてこのTMRにお金をかけるより、ノーマルキャブレターを探して付けた方が良いという結論になった。

しかしこの350F 聞けば目の飛び出る値段で購入してる。

まともに乗れないものを売るんだから、まさにボロ儲けってやつだ^^;

 

 

 

 

 

#おまけ

ドカティシングルのデロルトSSIキャブレター

それなりに煤けていたので、この機会にOH清掃。

キレイになって気持ちも良い^^

 

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修理より部品探しが大変だ。。。

2024年12月05日 | メンティナンス

前に電装など直したタイガーカブT20 年式は1957だと思う。

しばらく乗り込んだら異様な音が出て、エンジンの分解を行う。

大本はクランクメタルだったのだが、これ一つも種類があり国内ではまず買えない。

クランクを直すとプライマリーチェーンのガチャガチャ音が目立つ。

(はっきり言ってこの時点で放り投げたかった。。^^;)

 

 

 

初期の頃のトラカブはプライマリーケース形状が悪く、チェーンにオイルが浸り難く伸びてしまう持病がある。

60年代に入るとチェーンはW(2連)になるので改良されていったんだろう。

 

パーツを調べていくと この年式は3/8×7/32で リンク数62Lらしい。

英車パーツの詳しい方に聞いてもそのような答えだった。

しかし、実測すると。。

ピッチは約12㎜ちょっと、1/2インチだ。

 

 

幅は5.5mm程だから 7/32インチ

 

 

 

リンク数が48L

 

 

現物は1/2×7/32 で48Lになる。

しかし探してもこのサイズは無い~。

英車パーツの先生には、「そのT20は変だ」と言われる始末^^;

自分でもE-BAY とか回ってみたが 1/2×3/16  48Lは見つかった。

しかし3/16は4.7㎜ほど、スプロケットの歯厚は5㎜あるんだよねぇ。

最悪スプロケットを削るか。。

こんな部品探しで時間を取られて困ったもんです。

 

 

#車検整備中のK0

オイル交換をする時サイドカバーに違和感があった。

下側グロメットに入る部分に亀裂がある。

 

 

 

クラックが酷くならないようにプラリペアで補強しておく。

 

 

オイルは真っ黒でした~^^

 

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業務報告

2024年12月04日 | メンティナンス

前に工房で仕上げたドカティシングル

暖機後不正爆発でストールしてしまうらしい。

ずっと診れてなかったので、そろそろやらないと。。。

 

 

 

こちらは前にキャブレターOHなどを受けた事のあるK0

かなり程度の良い個体

今回は車検整備で入車です。

 

 

あっと言う間に12月になってしまい、相変らず仕事の段取りが悪い^^;

暮れまでにはスッキリしたいなぁ~

 

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