モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

ニードルローラーの恐怖

2019年04月30日 | メンティナンス
連休を利用して80GSベーシックのスイングアームラバーブーツの交換をした。

ラバーブーツはデフ側、ミッション側を用意した。





交換したい理由はミッション側の修理痕が気に入らないから、下側も切れてるし。






作業はサクサクっと。。。リヤサスが抜けない。。。

錆で固着が酷くプーリーを使って何とか抜いた。。






デフ側のラバーを捲ってみると、ポロっと何かがグリスとオイルと共に落ちた。

キレイにしてみると、何と!ニードルローラーではないか!!

げげげっ!? ドライブシャフト破損気味??? 前回の80GSの事が脳裏に浮かぶ。。

諭吉が飛んでいく姿も。。。


写真は撮りやすく置いてみたのだが、ローラーは一つのようだ。







うーん。。考えていても仕方ないので、デフ、パラレバー、ドライブシャフトを外す。






そこでドライブシャフトの点検。

良かった~~~異常は無し~~~~^^

どうやらニードルローラーはドライブシャフトの物では無かったようだ。

前回の破損した物と比べると短く太い(上側)






想像するには過去に、デフとパラレバーを繋ぐピポットのテパーローラーベアリングが破損して交換した。

その時にバラけたローラーが、ブーツの中に落ちたのではないか?

ニードルローラーがブーツ内に残されて何年かが過ぎ、次に作業したワタシが慌てたと言うオチ?


まぁドライブシャフトがガタも無く、正常だったんで良しとしましょう。


あとはサクサクと規定トルクで組んでって、ホイールをつければOKですね~。







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最近の作業

2019年04月25日 | メンティナンス
●R80GSドライブシャフトの破損




スパイダー他部品交換の出来る設定が無くASSY交換になる。

破損したニードルベアリング




四輪のスパイダー交換は何度かした事がある。
図は四輪のヤツだけど、構造は同じ。



交換できれば良いのにねぇ。





●R100GS

ミッションアウトプットシールの漏れ。




ここのオイルシールはパラレバー、モノレバーで違うのだけど、GS用は個人的に嫌い。

画像シールの中央部分の薄い箇所が、回転部分に面接触するような仕組み。

通常のシールはリップがエキスパンダーで締められてるので、そちらの方が信頼できると思う。








●R1100S
ポンプ音が気になってオーナー様に伝えたところ、交換の依頼を受けた。

タンクを外すと裏側の丸い部分に、ポンプユニットが入っている。





これが中々すんなり抜けない。

あーだ、こーだ動かして抜き出す。
それでもGSのようなフロートセンサーが無い分いいかな。




外れたユニット。






交換部品は燃料ポンプ、吸い込み口ストレーナー、燃料フィルター、パイプ、バンドなど。





そして新しいポンプを組み替えて。





元通りに組み替えてから各部の締め付け点検。

エンジン始動。


オーナー様 静かになりましたよ~。











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XS650コンデンサー不良

2019年04月24日 | メンティナンス
オーナーさんが走行中、急に不調になり入庫。

少し調べるとコンデンサーが怪しい。

XSのコンデンサーは二個を一体化してあるので、必然的に交換は二個になる訳。

コンデンサーの左右を入れ替えると、ダメな方が不整脈になる。


XSの場合エンジンアッパーハンガーの内側にコンデンサーが付く。






確か交換して二年くらいなのかな?駄目になるのが早いなぁ。






少し前ドカティシングルでも、新品のコンデンサーが続けて駄目になった事がある。

ドカシングルはポリプロピレンフィルムコンデンサーに交換して調子が良いので、今回XSも交換してしまう。



一応元の容量を測って。






ポリプロピレンフィルムコンデンサーの容量も差が無いように。






2個をつなげてハンダ付け。






ヒシチューブでしっかり保護。






取り付ける位置はサイドカバーの中。

予備のコンデンサーもオーナーさんに渡してあるので、万一駄目になっても簡単に交換できるようにした。







ただダメなコンデンサーも容量は二個とも適正だし、アナログテスターの抵抗レンジを使ってチャージ放電点検でも異常は発見できない。

取り付けると明らかに異常が出るんだよねぇ。

内部で何かが起きてるんだろうけど。。


それでもコレで直るんだから旧車は単純でいいね^^


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スズキ ミニフリーの修理 点火系

2019年04月22日 | メンティナンス
ミニフリーだが始動も苦しく、不正爆発が起こり直ぐに停止してしまう。

プラグにはスパークが出てるようだけど、点火時期でも狂ったのか?

フライホイールを外しステーターコイルを外す。

ミニフリーのIGコイルはフライホイールの中に入っている。

このタイプはホンダのスポカブや、C100の初期の頃も採用されてた。

ただフライホイールの中なので、熱的にも苦しくパンクするのも多かったらしい。

工房でもホンダ系は何度かパンクを経験してる。



片側のコイルはライト用だが画像では外してある。

ここでコイル側の抵抗と、ハイテンションコードとの抵抗を測ってみる。

1次側の抵抗値は良さそうなので、ハイテンションコードとコイル側の抵抗を測る。

すると導通が無い?

ハイテンションコード(矢印)をグリグリ揺すると、道通したりするがこれはダメだ。






このタイプの巻き直しは工房でもやったことが無い、二次側のエナメル線が細すぎて手巻きでは難しい。

ダメ元で被覆を剥がしてみる。

矢印の部分にハイテンションコードが繋がるのだが、かなり状態が悪く腐食が激しい。









そして今回のラッキーだった点。

コイルから出ている波平さんのような1本の毛(矢印)これが二次コイルの線。

この1本の毛(細いエナメル線)は、剥離の再に切れてしまい発掘不可能になってしまう。






慎重にハンダを付ける。






コイルに固定していく。

細い糸でぐるぐる巻きに固定、使用道具はフライフィッシングで使う毛鉤を巻く道具。






あとはハイテンションコードを取り付けて、ぐるぐる巻きにした糸をエポキシ樹脂で固める。





これで完了。

組みなおしてエンジン始動、かかりも良くバッチリだ。






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スズキ ミニフリーの修理

2019年04月18日 | メンティナンス
前回のミニフリー 製作を依頼したクラッチディスクをオーナーさんが持ち込んだので作業に入る。

実際に取り付けて小修正を施しておく。





またクラッチハウジングの振れが異様に大きいので、こちらも直さないといけない。

ベルトで引っ張られ振れるので、クラッチの切れの悪さに関係する。






想像するにミニフリーをレストアした方が、ハウジング(非分解)をそのまま亜鉛メッキしたのだと思う。


カシメを外していく。

ハウジングやプーリーが華奢なので、注意してカシメを外す。







分解してベアリングとご対面。






振れはほとんど気にならなくなった。




クラッチを切るときに画像矢印の部分をレリーズで押すのだが、ハウジングと共に回転するのでレリーズの磨耗が起こる。

本来ならベアリングなどを介して押し込むものだが、当時はこんな物だったのだろうか。






気休めに先端に鋼球を入れて、回転抵抗の減少を狙ってみる。




クラッチの動作はかなり良くなったので一安心。


しかし。。。今度はエンジンの調子がおかしい。

点火系のような気がするけど。。。





あっちを直せばこっちが。。。の典型のような。。






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ヘッドライトの光量

2019年04月02日 | メンティナンス
車検を頼まれた旧いハーレー。

付いてるライトは光量が出ないので他の物を物色。

形状などの好みでD社の4.5インチマルチリフレクターがどうかと思い、お客様相談室にTEL。

ワタシ「このライトは車検対応ですかね~?」

D社「対応になっております。」

ネット上のPDFにも説明があって19500カンデラ出るとの事だ。

車検は15000カンデラ以上あればOKなんで、これをW社に注文。





ところが車検場に着いて、予備検査のテスターにかけると。。。。

話にならない!光量が出ない!

バッテリーから直接つなげても、13000カンデラ近辺だ。

流石にこれじゃあ駄目なんで、出直す。

知り合いの業者さんがK社の5.5インチを持ってるので借りてみる。

黒い方。






でもこれは #車検非対応# を明記してある。

取り急ぎ交換してダメもとでテスターに通すと。。。

全然いいじゃん~~~~光軸も、光量もバッチリで車検も無事に所得できた。


しかし。。。。

D社の奴は開封したし、何より取り付けたんで返品はダメっぽい。

あぁ。。。ゴミを買ってしまった。

ヤフオクでも出すかw


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