タンクの塗装も完了して新規車検の用意をしていたのだが、どうにも始動時の白煙が気になる。
冷間時に出て暖気すると消えていくのだが、この時の白煙量が気になる。
オーナー様も直したいと言われるので、この機会に分解して確認することになった。
だんだんプチリペアで無くなっていくが、こればかりは仕方ない。
工房に来てから初めて始動する時は、プラグホールからオイルを垂らし、何度も空キックしてリングやピストンにオイルを回して始動した。
オイルタンクにはリターンも帰ってるので、油道はOKだろう。
早々に腰上の分解に入る。
燃焼室の状態は、まぁこんなものだろう。
バルブスプリングは、通常のコイルスプリングではない。
どうやら一度OHして、ピストンを交換してあるようだ。
ピストンはオメガ製+20が組まれていた。
そして傷が目立つ。
昔 内燃機屋にベロセットのシリンダーボーリングを依頼した事があり、その時もオメガ製ピストンを使った。
内燃機屋がクリアランスを間違えてボーリングしたため、少し走行したらロックしてしまった事がある。
英旧車に鍛造ピストンを使う時はクリアランス指定が肝心になる。
この傷がどうして出来たのか確定は出来ないが、今回ピストンは要交換になる。
#おまけ
タイヤを新品にしたら、センタースタンドで空回し出来なくなった。
古いタイヤは扁平サイズが付いていた。
それで何とかギリだったようだ。
今回センタースタンドを外し接地面を肉盛りする。
スプリングも強めにしてOKだろう。