わが家に伝わるゼンマイ式の置き時計。
内部には製造した ” ANSONIA CLOCK CO. ”という米国の時計会社の社名と ” PAT. JUNE 14, 81 ” の刻印があります。
” JUNE 14, 81 ” って1881年6月14日のことでしょうか。
戦前からわが家にあったらしい古時計ですが、
30年近くゼンマイを巻いたことがありません。
放っておくと進みがちで、かといって一週間もゼンマイを巻かずにいると止まってしまう機械時計。
今度巻いたら壊れてしまうかもと心配で、再稼働しないまま時が経ち、お蔵入りしたままになっています。
一時間毎にその時刻の数だけ1回乃至12回鳴り、ほかに毎時30分に1回だけ鳴るボンボン時計。
赤子の時から、長じるまで、朝に夕にその音を耳にして育ちました。
静かな夕暮れにいきなりボーンと鳴るとかなりコワいです。
再稼働しない方がいいものがこの世には沢山ありますネ。