6月25日(水)その時、私は南千住の友達を待って、JR柏駅南口にいた。
友達は、午前7時ごろ「今、強い雨だ」と電話をしてきた。
「こちらは全然降ってってないよ。道路も濡れてないから、降った形跡もない。予定通り行おう」私は、そう答えたのだった。
突然空が暗くなって、たたきつけるような雨が来た。
「これだったのか。これでは一歩も出られない」電話の友の心境がやっと理解できた。
己の判断の甘さを悔いながらもしばらく待ってみると、嘘のように雨が止んだ。
そして、何事もなかったように友達が改札口を出てきた。