忘れられない本というのがあります。
私(運営委員H)にとって、堀江邦夫さんの『原発ジプシー』はその一冊です。
1979年に出た本が講談社で文庫化されたものです。
学生だったときに買って読みました。
原発の下受け労働者となっての潜入ルポです。
ちなみに第2章は「福島第1原子力発電所」への潜入ルポ。
原発の下請け労働者となって働く者たちのすがたや、その過酷すぎる労働の内容が、克明に描かれます。
下請け労働者は完全に使い捨てです。
浴びた放射線量の測定もずさんですが、それでもたちまち許容量です。
そうなれば、当分のあいだ原発では働くことができません。
が、彼らはそのことを隠して、次の原発へと渡り歩いてゆくのです。
タダではすまないことは誰もがわかっています。
それだけに、めいっぱい明るく元気に働こうとする彼らのすがたが悲しく、そしてときには美しい。
現在、福島の現場では、はるかにすさまじいことになっているはずです。
私は「罪」ということばがあまり好きではないのですが、それでも、最底辺のひとびとに犠牲を強いる私たちの社会の罪深さ、ということを思わないわけにゆきません。
ルポルタージュの名著と言われています。
講談社文庫版はしばらく絶版でしたが、『原発労働記』という書名で復刊しました(680円)。
もともとの出版社である現代書館からも新装改訂版がでるようです(2100円)。
私(運営委員H)にとって、堀江邦夫さんの『原発ジプシー』はその一冊です。
1979年に出た本が講談社で文庫化されたものです。
学生だったときに買って読みました。
原発の下受け労働者となっての潜入ルポです。
ちなみに第2章は「福島第1原子力発電所」への潜入ルポ。
原発の下請け労働者となって働く者たちのすがたや、その過酷すぎる労働の内容が、克明に描かれます。
下請け労働者は完全に使い捨てです。
浴びた放射線量の測定もずさんですが、それでもたちまち許容量です。
そうなれば、当分のあいだ原発では働くことができません。
が、彼らはそのことを隠して、次の原発へと渡り歩いてゆくのです。
タダではすまないことは誰もがわかっています。
それだけに、めいっぱい明るく元気に働こうとする彼らのすがたが悲しく、そしてときには美しい。
現在、福島の現場では、はるかにすさまじいことになっているはずです。
私は「罪」ということばがあまり好きではないのですが、それでも、最底辺のひとびとに犠牲を強いる私たちの社会の罪深さ、ということを思わないわけにゆきません。
ルポルタージュの名著と言われています。
講談社文庫版はしばらく絶版でしたが、『原発労働記』という書名で復刊しました(680円)。
もともとの出版社である現代書館からも新装改訂版がでるようです(2100円)。