綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

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◆小選挙区制では政治家が育たない~政治屋になってしまう

2009年02月16日 | 政治を考えるヒント
 2月12日の読売新聞に、自民党の加藤紘一元幹事長のインタビュー記事がでています。

 そのなかで、「政治への信頼をどう回復するのか」との問いに、「衆院の小選挙区制で51%の票を取ろうと思えば、歩留まりを考え、65%の人がハッピィーに感じる政策しか言わなくなる。それは、ほとんどなにも言わないに等しい。候補者は品ぞろえの陳腐なデパートのようになった。国民が望むのは専門的で踏み込んだ議論のはずだが、小選挙区制では難しい。中選挙区制に戻す必要がある」と語っています。

 これは、かなり真実をついていると思います。

 小選挙区制で二大政党政治を作ろうとしてきたら、二大政党のあいだに差があまりなくなってきて、なかには漢字がどれだけ読めるかで競ったりする議員まであらわれるしまつです。

 こうなることは実はわかっていたことです。
  と、いうより、理論的にそうなってしまうのです。

  かなり以前、「二大政党制アイスクリーム売りの理論」について知りました。

  その理論とは・・・。

  次の質問にどう答えます??

  「長さ1キロの海岸線に海水浴客がたくさんいる砂浜があります。海水浴客の散らばりは一定で、偏りがない状態です。そこにアイスクリームを売る人が2人いるとします。客は近い方の売り手からアイスクリームを買うと仮定した場合、砂浜のどこでアイスクリームを売るのが一番売れるでしょうか?」

  さて、どうでしょう。正解はどこでしょう??

  正解は「砂浜の中央で2人が背中合わせで立って、別々の方向を向いてアイスクリームを売る」なのです。

 なぜか。

  もし「端」や「3分の1の位置」などに立って売っていても、もっと売りたいと思うと、その売り手はしだいい中央に近づくのです。それは、中央ほど多くの客を獲得できるからです。ですから、最終約に2人は中央に行き着いてしまいます。
  そしてそこから動けば、動いた売り手は顧客が減少してしまいますので、もうそこを動かなくなってしまうのです。

 この理論が「2大政党制」にも適用できるというのです。

  つまり、国民の意見が多様で均等に分散していれば、時間の経過とともに2大政党のマニフェストは一つのものに収れんされてしまうというわけです。

  小選挙区制導入に際して、①政治腐敗が減少する、②金のかからない選挙が行われる、③政策論争が行われる、④政権交代が容易になる-などの理由があげられていましたが、これらの小選挙区制のメリットは、政権交代の可能性があるかな、くらいで他のメリットはまったくと言っていいほどなかったのが現実でした。

  メリットがほとんど確認できなくて、死に票が多量に発生したり、政策論争も起きにくい今の小選挙区制は、もう見直す時にきていると私も考えます。

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コメント (2)
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