
驚いた私たちは、7月6日市長に下記の申入れを行いました。
市長は「どこが問題なの?」と言うので、綾瀬市にとってメリットはないこと、現在の自衛隊は集団的自衛権行使で海外での戦争に参加できるなどの問題点があることなどを伝えました。
市長は、「自衛隊員が集まらなくて苦労しているので、機会を与えた」と、綾瀬市にとってのメリットはないことは事実上認めました。
みなさんもぜひ抗議の声を!!
以下、市長への申し入れ文です。
「綾瀬市消防本部・自衛隊 合同就職説明会」の
中止を求める申入れ
綾瀬市においては、消防行政の充実に努め市民の安全安心のために日々活動をされていることに感謝いたします。
しかし、綾瀬市は7月21日に消防職員と自衛隊員の合同就職説明会を行うと公表しました。このことを知った市民の方から、私たちの元に事実確認と抗議の声が届いています。
まず、第一の問題は、何故合同での就職説明会を行う必要があるのか、ということです。
市消防職員の役割は、市民の生活や生命を救助し、財産を守りぬくことです。片や自衛隊の主任務は自衛隊法により「国土防衛」とされています。このように任務も性格も違う組織が、合同で説明会を行うことにより、自衛隊と消防の一体化を市民に印象付け、消防の任務が一層危険なものと理解され、かえって綾瀬市の消防を志望する若者の減少が懸念されます。
第二の問題は、就職説明会の申込先が、自衛隊神奈川地方協力本部厚木募集案内所ホームページからメールでの申込みとなっていることです。これでは綾瀬市消防職員を志望する人の個人情報を自衛隊が把握・管理することになり、自衛隊員の勧誘に利用されるという大問題が生じます。合わせて、市消防を志した人材の流出につながり、綾瀬市にとってのメリットはありません。
私たちは、災害時における自衛隊員の働きには心から感謝と敬意を表すものです。
しかし、2015年の安保法制により、日本に対する攻撃がなくても、アメリカが行う戦争に米軍と共に武器を持って行動する危険な任務を現在の自衛隊は負っています。それは6月5日、麻生副総理が「(台湾で)大きな問題が起きると、……日米で一緒に台湾を防衛しなければならない」と講演会で延べたように、集団的自衛権の行使が可能となったためです。
私たちは、このような危険に綾瀬市の若者を導くようなイベントに、綾瀬市が協力することはあってはならないことだと考えます。
よって、合同就職説明会は中止することを求めます。