直径30cm、重さ5kgほどの大きなかぼちゃ。
磐田市見付の伝統野菜、見付かぼちゃと言います。
明治時代から見付一帯で栽培され、
浜松、豊橋、静岡方面に出荷されていましたが、
戦後は西洋かぼちゃに押され、姿を消していきました。
このかぼちゃを復活させたのは、磐田市在住の鈴木文雄さん。
市史を調べる中で、見付かぼちゃの存在を知り、
各地を回って、種を探し求めました。
そして、2007年から本格的な栽培が始まりました。
カットしてみると・・・
見た目の印象とは違って、
皮も実も軟らかで、包丁がすっと入ります。
かぼちゃは「ウリ科」の野菜だと実感できる軟らかさ。
直売所おすすめの食べ方に従い、
玉ねぎとのかき揚げ、
マヨネーズで和えたサラダを作りました。
甘味が少なく、シャキシャキした歯ごたえなので、
油と合わせることで、コクが加わります。
あっさり、さっぱりしたかぼちゃなので、
「かぼちゃは甘いから、おかずにならない。」
という人でも、おいしくいただけます。
定年退職後、見付かぼちゃを復活させた
鈴木さんの熱い思いに感謝しながら、
熱々のかき揚げを頬張っていたら、
映画「よみがえりのレシピ」の渡辺監督がおっしゃっていた
「そこにしかない価値」という言葉が思い出されました。
※見付にしかない見付かぼちゃは、
磐田市見付の「見付どっさり市」でお求めになれます。
http://www.ja-shizuoka.or.jp/enchu/direct/fm_mitsuke/