”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

見付かぼちゃ

2013-08-14 09:26:37 | 在来種 伝統野菜

直径30cm、重さ5kgほどの大きなかぼちゃ。

Img_7544

磐田市見付の伝統野菜、見付かぼちゃと言います。

 

明治時代から見付一帯で栽培され、

浜松、豊橋、静岡方面に出荷されていましたが、

戦後は西洋かぼちゃに押され、姿を消していきました。

 

 

このかぼちゃを復活させたのは、磐田市在住の鈴木文雄さん。

市史を調べる中で、見付かぼちゃの存在を知り、

各地を回って、種を探し求めました。

そして、2007年から本格的な栽培が始まりました。

 

 

カットしてみると・・・

Img_7545

見た目の印象とは違って、

皮も実も軟らかで、包丁がすっと入ります。

かぼちゃは「ウリ科」の野菜だと実感できる軟らかさ。

 

 

直売所おすすめの食べ方に従い、

玉ねぎとのかき揚げ、

マヨネーズで和えたサラダを作りました。

Img_7546

 

甘味が少なく、シャキシャキした歯ごたえなので、

油と合わせることで、コクが加わります。

あっさり、さっぱりしたかぼちゃなので、

「かぼちゃは甘いから、おかずにならない。」

という人でも、おいしくいただけます。

 

 

定年退職後、見付かぼちゃを復活させた

鈴木さんの熱い思いに感謝しながら、

熱々のかき揚げを頬張っていたら、

映画「よみがえりのレシピ」の渡辺監督がおっしゃっていた

「そこにしかない価値」という言葉が思い出されました。

 

 

※見付にしかない見付かぼちゃは、

 磐田市見付の「見付どっさり市」でお求めになれます。

http://www.ja-shizuoka.or.jp/enchu/direct/fm_mitsuke/

 

コメント (2)
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