まさか、あなたと袋井で会えるなんてね・・・。
思いもよらなかったから、
すっごくうれしかったよ。
折戸くん!!
わけありな暮らしをしていたの?
1612年のお正月、
駿府(静岡県)の徳川家康に献上された初物のなすが、
現在の清水区折戸産の折戸なす。
当時、高温作物のなすを真冬に作るには、
油紙障子で温床を作り、
馬糞や麻屑などを踏み込んだ発酵材で温度をとるなど、
かなり手間をかけなければなりませんでした。
だからこそ、江戸時代、お正月になすを食べるのは、
最高の贅沢で、
縁起の良い初夢第3位に入るのも頷けます。
しかし、この折戸なす。
100年もの間、栽培が途絶えていました。
三重県の試験場に保存されていた種をもとに、
このなすを復活させ、
出荷が始まったのは2007年のことです。
同じ静岡県とは言っても、
なかなか袋井では見かけることはありません。
この貴重な折戸なすを、
豚肉と一緒に和風マリネにしてみました。
皮はしっかりとしているのに、
肉質はとろ~り。
濃厚なうまみが中からあふれてきます。
折戸くん。
どんなに深いわけがあろうとも、
そのわけは、私がすべて呑み込んであげるから、
また、会いに来てね。 (^_-)-☆