”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

わけありなアナタ

2013-08-04 08:04:01 | 在来種 伝統野菜

まさか、あなたと袋井で会えるなんてね・・・。

思いもよらなかったから、

すっごくうれしかったよ。

 

 

折戸くん!!

Img_7484

 

 

わけありな暮らしをしていたの?

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1612年のお正月、

駿府(静岡県)の徳川家康に献上された初物のなすが、

現在の清水区折戸産の折戸なす。

 

当時、高温作物のなすを真冬に作るには、

油紙障子で温床を作り、

馬糞や麻屑などを踏み込んだ発酵材で温度をとるなど、

かなり手間をかけなければなりませんでした。

 

だからこそ、江戸時代、お正月になすを食べるのは、

最高の贅沢で、

縁起の良い初夢第3位に入るのも頷けます。

 

しかし、この折戸なす。

100年もの間、栽培が途絶えていました。

三重県の試験場に保存されていた種をもとに、

このなすを復活させ、

出荷が始まったのは2007年のことです。

 

 

同じ静岡県とは言っても、

なかなか袋井では見かけることはありません。

この貴重な折戸なすを、

豚肉と一緒に和風マリネにしてみました。

Img_7500

皮はしっかりとしているのに、

肉質はとろ~り。

濃厚なうまみが中からあふれてきます。

 

 

折戸くん。

どんなに深いわけがあろうとも、

そのわけは、私がすべて呑み込んであげるから、

また、会いに来てね。  (^_-)-☆

 

コメント
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