昨夜、菊川市の曹洞宗 龍雲寺で
静岡の料理人コラボ『精進薬石』イベントが開催されました。
4月8日は、お釈迦様のお生まれになった日ということで
「降誕会」の法要にも出席させていただきました。
お釈迦様の像に甘茶をかけるということも
初めて体験しました。
お料理はどれも素晴らしかったのですが、
印象的だったのは、香の物が並べられた時。
禅寺のお作法を教えていただきました。
ゆず風味の菜の花、新じゃが
チェリートマトのファルシ、沢庵が盛り付けられています。
これは、4人分なので、一人分ずつとりわけ、
ご飯(梅が混ぜてありました)と一緒にいただきます。
この時、沢庵一切れだけ残すようにします。
ご飯を食べ終わったお椀にお湯を注いでいただき、
一切れの沢庵で、お椀に残ったお米やぬめりなどを
洗い落とすようにしてから、
沢庵を食べ、お湯を飲み干します。
お食事が始まる前に「五観の儀」という食事訓を唱えたのですが、
その一番最初の言葉、
功の多少を計り、彼の来処を量る。(こうのたしょうをはかり、かのらいしょをはかる)
「この一椀の食物は、たとえ一粒のお米、一茎の菜といえども
それが耕作され、種蒔かれてと・・・
限りない人々の手を経て、いま自分に与えられていることを思い、
感謝していただきましょう。」
という言葉に通じるお作法だと思いました。
日々の食物と、そして食物になる前の「命」に
感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。
龍雲寺さま、4人の素晴らしい料理人の皆さま、
多くの気づきをいただきました。
ありがとうございました。