静岡市出身の私は、
子供の頃、イルカを普通に食べていました。
今は、県西部に住んでいるので、
イルカを店頭で見かけることはありませんが・・・。
だから、私にとってイルカは、
「癒しの動物」というよりも豚肉やまぐろと同様に
「食材」といったイメージ・・・。
さて、昨晩、Facebookのお友達が
「イルカを食べてみたけど、美味しくなかった。」
という内容の投稿をされていました。
たしかに、ちょっとクセのある食材。
他の食べ物に例えるなら、レバーが一番近いかな?
だから、「美味しくない。」という感想を持たれたのも
無理はないと思います。
そして、そこに寄せられたコメント。
「何がうまいんだ?」
「好んで食べる人なんていないんじゃないの?」
「え~っ!!食ったんか?」
はいはい。
そういったご意見、ご感想にも慣れております。^_^;
だから、余計な混乱を避けるために、
私は自分から積極的には
「イルカを食べていました。」という話はしなくなりました。
子供の頃は、イルカはとても安くて、
時にはバケツで売られることもありました。
それを、祖母が生姜をたっぷり効かせて、
大根と一緒に味噌煮にしてくれました。
生姜と味噌・・・。
イルカ特有の臭みを取るための工夫だったのでしょう。
大きな鍋で煮ると2~3日分はありました。
家の中は、イルカを煮る匂いでいっぱいになります。
その匂いが鼻についてくるのか、
2日目からは、イルカよりも大根の「売れ行き」が良くなりました。
【写真は静岡の居酒屋さんで出されるイルカの味噌煮
画像、お借りしました】
数年前、実家に帰った時、
弟のお嫁さんが、イルカの味噌煮を作ってくれました。
祖母が作ったものよりも、上品な味付けでしたが、
やっぱり「懐かしい!!」と思いました。
「思い出」や「懐かしさ」も、「味」や「食感」と同じように
「おいしさ」を形成する大切な要素だとするならば、
私にとって、イルカは間違いなくおいしい。
こんなに大きく(といっても、165cmだけど)育ててくれた
静岡県中部地方の食文化を
大切にしていきたいと思います。