今年も岡山産の瀬戸ジャイアンツを送っていただきました。
(このぶどうに関しては、こちらをお読みください)
瀬戸ジャイアンツというのは、正式な品種名ですが、
この中で「岡山県桃太郎ぶどう生産組合」の組合員及び
組合から承認された生産者のみ、
「桃太郎ぶどう」のブランド名で出荷できるのだそうです。
瀬戸ジャイアンツは、皮がとっても薄く、多汁。
しかも、出荷時期は9月初旬から末までと限られています。
そのせいか、私も送っていただくからこそ食べられるのであって、
地元スーパーに並んでいるのを見たことがありません。
岡山県以外で、静岡に一番近い生産地は山梨県ですが、
生産量もごくわずか・・・。
「桃太郎ぶどう」というブランド名のものはもちろんのこと
「瀬戸ジャイアンツ」にもお目にかかれないのは当然のことですね。
さて、この「瀬戸ジャイアンツ」→「桃太郎ぶどう」のように
同じ野菜や果物が違った呼び方をされることはよくあることです。
勝手に色々なパターンに分けてみました。
●品種名とブランド名(愛称)が異なる
・瀬戸ジャイアンツ → 桃太郎ぶどう (上記の説明の通り)
・アールス・フェボリット(マスクメロン) → クラウンメロン
香り高いメロンの総称であるマスクメロンの中の
アールス・フェボリット種のうち、
大変厳しい検査基準に合格したものが、
袋井市では「クラウンメロン」として出荷できる。
・ベータリッチ → ハニーキャロット
JA遠州夢咲 人参委員会の厳しい基準を通ったベータリッチが
「ハニーキャロット」の名称で出荷できる。
・とくみつ → 天使のキャベツ
JA遠州中央では、「とくみつ」の中で年内は糖度8、
年明けは糖度9を超えたものを
「天使のキャベツ」というブランド名で出荷している。
●栽培している地域により名称が異なる
・藤稔(神奈川県藤沢市で品種育成されたぶどう)
↓
大峰(山梨県で栽培される藤稔の名称)
・日向夏(宮崎県産) → 小夏(高知県産) → ニューサマーオレンジ(静岡県産)
●新顔野菜で流通量は少ないが、全国的に生産・販売されているもの
・ロマネスコ → 珊瑚礁 →カリブロ → カリッコリー
→ ドラゴンスパイラルなど
・バラフ → アイスプラント → クリスタルリーフ → プッチーナ
→ シオーナ → ソルトリーフ → ツブリナ など
以上、とってもおいしい瀬戸ジャイアンツを食べながら
野菜・果物の名称について考えてみました。
(あ~、ややっこしいけどおもしろかった!!)