静岡市中心部の七間町かいわいのかつての写真やジオラマを展示する「七間町物語」を観に
同市葵区の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)に行ってきました。
小学生時代の私にとって、七間町や呉服町というのは、
電車に乗って行かなければたどり着けない「おまち」でした。
両親と一緒にお出かけしても、迷子にならないように緊張して歩いていました。
ところが、中学生になって「おまち」の学校に通うようになり、
七間町にも参考書を買いに行ったり、映画を見に行ったり・・・。
わくわくしながら歩ける街に変わっていきました。
この「七間町物語」というイベントでは、昭和45年前後の七間町が
ダンボールジオラマで表現されていると聞き、どうしても見たくなりました。
制作されたのは、造形作家のたたらなおきさん。
では、私の思い出の詰まった昭和の七間町をご一緒にどうぞ。
学校指定の教科書は、吉見書店に買いに行きました。
どさん子ラーメンでは、塩バターラーメンなるものを初めて食べました。
現在の伊勢丹は、その昔は田中屋というデパートでした。
屋上には遊具があり、ボールを当てると大声を出す鬼がいたのを覚えています。
江戸屋さんというお菓子の問屋。
遠足のお菓子はここに買いに行きました。
中学生になると、洋画に興味を持つようになり、映画が2本立てで観られるミラノ座にはよく通いました。
ロミオとジュリエットは、何十回も通って観た映画です。
今日のお昼にも伺った天文本店さん。
中学生の頃は、前を通り過ぎるだけでした。
そして、火事で焼けてしまったお煎餅屋さん。
復活を望む声がたくさん聞こえてきます。
ショーウィンドウに飾られたお料理を見ているとワクワクしました。
この頃は、硬めのプリンとホットケーキが食べられれば、幸せでした。
このジオラマが展示されている部屋には、付箋が置かれていました。
みんな思い思いの感想を書き、作品に貼っていきます。
そして、このお店は今も残っていますが、父がよく帽子を買っていたお店も・・・。
会場には、トワエモアや朱里エイコさん、渚ゆう子さんの曲などが流れ、
本当に昭和にタイムスリップしたようでした。
何時間でも居たくなるすてきな空間。
5月7日まで開催しています。