何度聞いても、その理由を忘れてしまうので、備忘録として書かせていただきます。
それは、納豆にタレ、またはお醤油を入れるタイミングのことです。
「美味しんぼ」第27巻 第1話「本当のご馳走」の中でも、
納豆にいきなりお醤油をかけようとした富井副部長に対し、
山岡さんはこう言っています。
「納豆にいきなり醤油をかけてどうするんです?
まずよくこねて、白い糸が全体を包むようになって、初めて醤油を入れる。
いきなり醤油をかけちゃったら、納豆のうまさなんて出ませんよ。」
そう、タレは後からと言われているのに、
私は、納豆がパック入りになり、タレと辛子が付くようになってからというもの、
いち早く、納豆を覆うビニールとタレと辛子の入った小袋を捨てたいという思いから、
先に混ぜてしまうようになっていました。
納豆自体おいしいものなので、先に混ぜた味に不満を感じることもありませんでした。
でも、たびたび論争?になる納豆のタレを入れるタイミング。
どうして後入れの方が良しとされるのか、その理由がわかれば納得できます。
糸引きが強くなるからおいしい。
とか
味がまろやかになる。
とか言われていますが、その理由だけではちょっと納得できません。(^^;
さあ、調べてみましょう。
こんな説が見つかりました。
食文化史研究家の永山久夫さんによると、
先にタレを入れてしまうと、うまみ成分のアミノ酸が流されてしまうので、
先に混ぜておいてからタレを入れた方がうまみが増す
とのこと。
めざましテレビの中で、先にタレを入れた納豆と混ぜた後にタレを入れた納豆の
うまみ成分を比較していました。
わずか2%くらいの差でしたが、
後からタレを入れたものの方が、うまみが強いという結果になっていました。
思えば、子供の頃の納豆はわらに包まれており、タレなど付いていませんでした。
だから、まずわらから納豆を取り出し、器に移すと、
だーっと糸を引くまでかき混ぜたものです。
そして、それからお醤油を加えていました。
改めて、タレを後から入れた納豆を食べてみると、
糸引きが強くなっている分、タレをしっかり受け止めて、
ご飯との絡みも抜群。
お茶碗もあまり汚れませんでした。
理由もはっきりわかったので、これからは後入れにします。(^◇^)