”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

納豆のタレ(お醤油)を入れるタイミングとその理由

2017-05-04 13:23:24 | 食・レシピ

何度聞いても、その理由を忘れてしまうので、備忘録として書かせていただきます。

それは、納豆にタレ、またはお醤油を入れるタイミングのことです。

  

  

 

「美味しんぼ」第27巻 第1話「本当のご馳走」の中でも、

納豆にいきなりお醤油をかけようとした富井副部長に対し、

山岡さんはこう言っています。

「納豆にいきなり醤油をかけてどうするんです?

 まずよくこねて、白い糸が全体を包むようになって、初めて醤油を入れる。

 いきなり醤油をかけちゃったら、納豆のうまさなんて出ませんよ。」

    

そう、タレは後からと言われているのに、

私は、納豆がパック入りになり、タレと辛子が付くようになってからというもの、

いち早く、納豆を覆うビニールとタレと辛子の入った小袋を捨てたいという思いから、

先に混ぜてしまうようになっていました。

 

納豆自体おいしいものなので、先に混ぜた味に不満を感じることもありませんでした。

  

でも、たびたび論争?になる納豆のタレを入れるタイミング。

どうして後入れの方が良しとされるのか、その理由がわかれば納得できます。

糸引きが強くなるからおいしい。

とか

味がまろやかになる。

とか言われていますが、その理由だけではちょっと納得できません。(^^;

 

   

さあ、調べてみましょう。

 

こんな説が見つかりました。

食文化史研究家の永山久夫さんによると、

先にタレを入れてしまうと、うまみ成分のアミノ酸が流されてしまうので、

先に混ぜておいてからタレを入れた方がうまみが増す

とのこと。

  

めざましテレビの中で、先にタレを入れた納豆と混ぜた後にタレを入れた納豆の

うまみ成分を比較していました。

わずか2%くらいの差でしたが、

後からタレを入れたものの方が、うまみが強いという結果になっていました。

   

思えば、子供の頃の納豆はわらに包まれており、タレなど付いていませんでした。

だから、まずわらから納豆を取り出し、器に移すと、

だーっと糸を引くまでかき混ぜたものです。

そして、それからお醤油を加えていました。

  

改めて、タレを後から入れた納豆を食べてみると、

糸引きが強くなっている分、タレをしっかり受け止めて、

ご飯との絡みも抜群。

お茶碗もあまり汚れませんでした。

 

理由もはっきりわかったので、これからは後入れにします。(^◇^)

 

 

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