”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

念願の甘いがんもどき

2017-05-29 11:05:18 | お菓子

この記事を見たのが、2013年1月16日。

 

  

富士市の豆腐店で、がんもどきを挟んだサンドイッチが考案された

という内容でした。

でも、驚いたのはそのがんもどき。

甘いらしい・・・。

 

富士、富士宮市では、100年以上前から親しまれていたとのことですが、

同じ静岡県に住んでいても、甘いがんもどきが存在するなんて全く知りませんでした。

   

ずっと食べてみたいと思っていましたが、県西部ではなかなか手に入らず、

また、お菓子なのかお惣菜なのか、想像もつきませんでした。

が、ついに昨日の富士のふもとの大博覧会で、

清水屋食品さんの富士スイーツがんもを購入することができました。

  

右がプレーン、左が茹で落花生入りです。

  

 

袋から出してみましょう。

 

梅の花の形が清水屋食品さんの特徴だそうです。

表面の濃い茶色はお砂糖の焦げ色。

   

カットしてみると

 

生地に刻み昆布やごまが入っていました。

茹で落花生入りは、その名の通り、茹でた大粒の落花生がごろんと入っています。

  

一口食べて、「あれ、この味。食べたことある!」と思いました。

一番近い味が、甘く味付けされたおいなりさんではないでしょうか?

おいなりさんの「ごはん」が「お豆腐」に替わるとこんな感じになるのでは?

   

やっぱり、これはお茶うけにいただく「スイーツ」ですよね。

   

富士地区は、富士山の清らかな伏流水が豊富に流れ、豆腐作りに適した地域ですが、

豆腐から作られるがんもどきに、どうしてこんなにたくさんの砂糖が使われるようになったのか、

本当に不思議です。

   

「法事などの際、お寺さんが檀家に食べてもらおうと作らせたのが始まり」

という説を見つけましたが、

いつ頃、どこのお寺が、どこのお豆腐屋さんに最初に頼んだのかは謎のまま・・・。

   

でも、この甘いがんもどきが仏事に使われたのは間違いないようです。

しかし、現代のように葬儀を大手葬祭センターに任せるようになると、

仏事にこのがんもどきを注文することは減っていきました。

 

仏事から普段使いに場を変えて、地域で食べ継がれていった甘いがんもどき。

お砂糖が超貴重だった時代のお寺さんのお気持ちのおかげで、

県西部に住む私も、こうしていただくことができました。

 

また、買いに行こうっと!! ヽ(^o^)丿

 

コメント (2)
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