ここ10年くらい、毎年9月の敬老会にご参加くださる方のために
マドレーヌを焼いていました。
1人1個でも、全部で300個。
仲間と協力して焼いていました。
こんな手作りのシールも貼っていたのですよ。
でも、これも今年から中止となりました。
先週、お料理教室でコミュニティセンターを使用した際、
連合自治会長さんから、そう告げられました。
何でも敬老会に出席する高齢者の数が増え、
とても300個のマドレーヌでは間に合わなくなった。
もちろん心を込めてお祝いはするけれど、
やり方を変えていかなければならない・・・ということでした。
確かに、ここ数年、私たちも体力がなくなり、
「いつまで続けられるのかな?
そのうち、自分で焼いたものを敬老会でもらうようになったりして。」
なんて冗談も出るようになっていました。
思えば、私が食生活推進協議会の活動を始めた頃は、
敬老会では、お弁当に添えるお味噌汁をお出ししていました。
でも、参加人数が増え、熱いお味噌汁をこぼす危険があるということで、
デザートのにんじんゼリーを作るようになりました。
「その場でお召し上がりください。」と言っても、
バッグに入れて持ち帰るのがお年寄り・・・。
ゼラチンがバッグの中で溶け出したとクレームが来て、
寒天を使ったにんじん寒天に変更。
でも、前日に作ったにんじん寒天を保管していただける場所
(お茶やお米用の冷蔵庫を持っている人)の確保が難しくなり、
次に登場したのが、蒸しパン。
敬老会の当日、いくつもの蒸し器を使って蒸しパンを作るのは
大変なことでした。
それで、私が役員になった時、数日前に焼いてもOKなクッキーに変えました。
ローズマリー、ココア、プレーンの3色を組み合わせたのですが、
お年寄りには評判が悪かったですね。
「硬い!」「お茶につけて食べた。」「歯がたたない。」など
色々なことを言われました。
その翌年から、昨年まではずっとマドレーヌ。
あのレシピも、できるだけ簡単な手順でできるように考えました。
そうか去年が最後となったのか・・・。
それなら、もっと思いを込めればよかったな。
何でも終わりは突然やってくる。(T_T)