宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「あなたは針で私は糸」

2008年02月14日 | Weblog
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【聖ヴァレンチノ殉教者】

ローマ皇帝クラウディウス2世は戦士の士気の低下を恐れて
兵士達の結婚を禁止した。
聖ヴァレンチノはこの禁令に背いて恋人達の結婚式を執り行った
ために捉えられ処刑された。

監獄に居たとき、看守の召使の娘は目が見えなかったが、監獄の
彼を訪れては説教を聞いていた。
ある時娘の目が見えるようになり、この奇跡を信じた彼女の家族が
キリスト教に改宗したため、皇帝は怒って彼を処刑した。
処刑の前日に彼がこの娘に宛てた手紙は「あなたのヴァレンタインより」と
署名されていた。

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世界の歴史を俯瞰すると、キリスト教徒である事が発覚しただけで
投獄されて処刑された時代、反対にキリスト教徒でないという事が
露見しただけで国を負われたり処刑された時代もありで、国家の
法というのは大抵その地域の為政者の都合に合わせられていた、
という事を強く感じます。

聖ヴァレンチノ司教が生きていた当時は、ローマ皇帝クラディウス2世の
治世下でキリスト教徒に対する迫害が行われていた時代であり、
多くの貧しい人や病にかかった人を助けた聖ヴァレンチノは、禁令に
背いて兵士達を結婚させている噂が広まり、最後に皇帝によって
捕えられ、ローマの国教への改宗を迫られるも拒絶し、2月14日に
処刑されてしまいました。

現在バレンタインデーはこの聖人の遺徳を偲ぶというよりも、世界的に
商業主義に利用されている感が残念ながら強いですが、この聖人が
人々に説いて回った「普遍的な愛」について考える良い時ではないかと
思います。

先日掲載させて頂いた「祈りの花束」にこの聖人の祈りはありませんが、
今日もこの本を読んでいて、特に心に残った祈りがあります。

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【ストラトフォードの司教の祈り】

「ああ、主よ、生きている限り、私が何かの御役に立つ事が出来ますように!」

【ビリー・ブレイ】

信仰によって、酒飲みのやくざな坑夫から熱烈な伝道者となったビリー・
ブレイは、生まれ故郷のコーンウォールでは未だに伝説的存在です。
彼は仲間の坑夫達と共に交代時間を待つ間に、この祈りを唱えたと
されます。

「主よ、誰かが今日命を落とすのでしたら、それがこの私でありますように。
私は用意が出来ておりますから。」

【ゴードン将軍】

チャールズ・ジョージ・ゴードンについて詩人のテニスンは、"彼のように
素朴な、高潔な人物はいなかった"と言っています。
ゴードンは真摯なクリスチャンで、多くの時間をと金を貧しい青少年に
教育と仕事を与えるために費やしました。
彼は1885年、カルトゥームの包囲戦で戦死しました。

「主なる神様、世間が何と言いましょうとも、あなたの御言葉だけを
聞き、あなたが良しとされる事にのみ、心を用いる事が出来ますように。
あなたの御言葉こそ、他の全てに勝る重みを持っているのです。」

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