宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「日本武尊」

2008年05月10日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

画像の方は学年誌「小学6年生」の1955年の号の付録です。

昭和30年代、1955年と言うと、わたくしの母が未だ幼かった時で、
わたくし自身は一通りの日本の歴史を勉強したとは言え、
何となくイメージの掴み難い時代でもあったりします。

近年も「日本武尊」の伝記漫画は出版されてはいるのですが、
個人的には最近の絵よりも昔の絵や描き方の方が好みであったりします。
また現在の学年誌では絶対にこういった付録は出来ないと感じます。

日本武尊」の存在について、一部では「4世紀から 6、7世紀頃の
複数の大和の英雄を具現化した架空の人物」という説さえ言われて
いますが、この漫画では日本武尊は確かに存在し、苦難の多い
御生涯の中で数々の功績を立てられ、最後は「白鳥になって
海の向うに飛んでいった」と大きく描かれています。

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昔々、ずっと昔……

未だ文字も、本もなかった頃の日本に、勇ましく賢い「日本武尊」と云う
英雄がいました。

満足な道もないような、当時の日本国中を駆け巡って、悪者退治に
大活躍をしたと、言い伝えられています。

そしてこの言い伝えは、後に「古事記」という、日本で一番古い歴史の本
(和銅五年…西暦七一二年に書かれた)などに記録されています。

この、勇ましく賢い日本武尊を、木村先生に漫画にして頂いたのが
この本です。
さて、まんが日本武尊の活躍は!

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日本書紀と古事記では描写や東征のルートなどの幾つかの違いが
見られるようですが、この漫画ではそうした細かい所は触れない
形で描かれています。

また美夜受媛は登場せず、「弓彦」という男の子が登場します。
美夜受媛との結婚に関しては、漫画において描写が難しかったのかも
しれないと思いました。

またこの「弓彦」という男の子は、東征の途上の森で日本武尊が出逢う
男の子で、両親に森に捨てられて、「もののけ姫」に登場するような人語を
解する年老いた山犬に育てられ、人並みはずれた力を持ちながらも、
「人間の世界に帰ったら、正しい人につけっておっかあが言ってました。」
と言い、一団に加わって蝦夷の征伐に大きな役割を果たしたという流れに
なっています。


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