宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「ノーシス:火の神秘より」

2009年03月15日 | Weblog

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ノーシスの続きです。

今回は、近代ノーシスの構築者である、サマエル・アウン・ベオールの著作の
一つ、「火の神秘」より、「プラーナヤマ」に関する部分を抄訳させて頂き
ました。

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【プラーナヤマの実修】


弟子は地に座り、東洋的スタイルに足を交差させる。
このポジションははインドにおいて、パドマサナと呼ばれている。


人差し指で左の鼻穴を閉じ、右の鼻穴よりプラーナを吸い込む。

そして、空気を保ったまま、人差し指と親指によって両鼻穴を閉じる。

右の鼻穴を閉じたまま、左の鼻穴より空気を出す。

そして左の鼻穴より空気を吸い込み、再び右の鼻穴より息を出す。


吸い込んだプラーナを下方に送る時、ナディのスシュムナー、イダと
ピンガラを通す、純粋なアカーシャの下降の三回の呼吸を思い、そうして
クンダリニーの待つムーラダーラ・チャクラが目覚めるのである。


プラーナは清められた火であり、ナディの結栓である噴出物を一掃するのである。

プラーナヤマの性的変換と共に、ラジャスとタマスの覆いは散らされる。


学徒のマインドはプラーナヤマの実修と共に、ダラーナ、ディヤーナ、
サマーディに向けて準備された。

弟子は、毎日10分間プラーナヤマの実修をしなければならない。

弟子はこの実修を終えた後、一杯のミルクを飲むか、何らかの軽食を
取らねばならない。

弟子はまた、実修の間、足をしっかりと立てて行う事も出来る。

弟子はマインドでプラーナヤマの実修に非常に集中し、ゆっくりと吸気と
呼気を行わねばならない。


多くのアーサナとプラーナヤマの実修が存在するが、前出のプラーナヤマの
実修は、学徒の性エネルギーを変容するのに充分である。

弟子はまた、柔らかいソファーの上に座り、実修を行う事が出来る。

実修を始める前に、弟子は御父に対して深く瞑想する事によって、己の
最奥に祈らなければならない。

弟子はムーラダーラ・チャクラに深く集中し、プルシャ(最奥)に
クンダリニーの目覚めを乞わねばならない。


東洋のヨーギはプラーナヤマに対する実修の大いなる種類を与えた。


さあ、深く呼吸をしよう。
スカ・パルヴァ(安楽な姿勢)で。
プラーナヤマを歩きながら、プラーナヤマを瞑想の間、規則的な呼吸で、
スルヤベーダ、ウジャイ、シカリ、シタリ、バストリカ、ブラマーリ、ムーチャ、
プラヴィーニ、ケバラ・クンバク、などなど。

これらの数限りなき実修とアーサナ(姿勢)の種類の全ては、進化する
生命のうちに伝わるアーチのために役立てられ、なお今、我々は進化の
アーチの上昇を開始し、従って、非常に大いなる姿勢と古式の実修の量数は、
新たなるアクエリアスの時代のためのものである。

新たなるアクエリアスの時代を生きるヨーギは、都市の中で激しく活動的に
住み、そして彼らは人里離れた所に退く必要がないのである。
なぜなら、我々は社交的なる、学派、人種、性別、階級、宗教の差別なく、
全人類の間に協力し、兄弟的である、この新たなるアクエリアスの時代に
着手したからである。

プラーナヤマの全ての実修は、我々の家族、社会、人類に対する責務を完全に
果たす事を放棄する事なく、沢山の厄介事なく、自分の家で行う事が出来る。


ヨーギは貞潔であらねばならない。さもなければ、その者は完全に堕落する
だろう。

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