宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「降雨を祈請する方法」

2009年03月18日 | Weblog

(画像はクリックされましたら拡大します。)

東洋魔術、ノーシスや西洋魔術、または各地に伝わる儀式や
おまじないの中に、「雨を降らせる方法」が必ずと言ってよいほど、
見出されます。

古来より、農作物の出来不出来に関して、適切な降雨が非常に
重要であっただけに、干ばつが続くなどした場合は、降雨を切望して
儀式を執り行う事が当然としてあったのだと思います。

日本で一部地域に給水制限が設けられたほどの水不足が起こった年に、
大変伝統的な雨乞いの儀式が行われていたのを、テレビで偶然見ました。

わたくしがこちらアメリカで目にしたのは、日照りが続いて農家の
人々が降雨を願っていた時、カトリック教会のミサの中で、代わりに
神父が降雨を祈っていました。


しかし現在、ネットで「雨を降らせる方法を教えて下さい」といったような
質問ページを見ると、農作物に対する必要な降雨ではなく、何かの屋外
イベントの中止を願って、特定の日時・場所に降雨を願うといった向きが
全てのようでした。

そうした質問者に対し、「照る照る坊主を逆さまにつける」「照る照る坊主の
頭を黒く塗りつぶす」という方法がよく紹介されていますが、日本の兵庫県
では、空に向かって唱えるという、このような呪歌が伝えられているようです。

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「太郎さん 次郎さん 天に雨はないかいな」(兵庫県三原郡)

「おーあめ、こあめ、たんまめ、じんぐいな、天に雨はないかいな」(兵庫県津名郡)

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密教呪術の中では、両手を開いて掌を上に向けて、五指を揃えて両手の小指側
だけを併せ、「オン・アボキャ・フジャ・マニ・バンドマ・バサラ・タタキャタ・
ビロキテイ・サンマンタ・ハラサラ・ウン」と唱えるだけの祈雨の呪法があり、
またノーシスでは、「タロック・タロック・タロック、水の神よ、雨をもたらし給え。
我等は水を要したれば。我らの主、ケツアルコルトルのみ名によりて、御身を
呼び奉る。」という短い呪文が教えられています。


しかし何かの屋外イベントの中止を願うために降雨を祈ろうとする場合、
悪用にならないか、他にそのイベントを楽しみにしている人がいるかどうか
なども先に考えるべきではないかと思います。




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「いざゆけ若鷹軍団」
http://www.youtube.com/watch?v=McuCy_ToG2o

玄界灘の潮風に♪
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