ハヌマーン神に 礼拝や供養を捧げて誦す事で、
悉地を授かるとされます。
★「トヴァマスミン・カーリャ・ニリョゲ・プラマーナム
ハリ・サッタマ・ハヌマン・ヤトナ・マースターヤ・ドゥカ
クシャヤ・カロ・バヴァ
トヴァマスミン・カーリャ・ニリョゲ・プラマーナム
ハリ・サッタマ・ラーガヴァストヴァ・トサマーラムバート
マイー・ヤトナパロ・バヴェト。」
以下 ネットに投稿されていた体験談のコピペです。
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俺の実家は代々蛇憑きの家で、家の下で10年修業に耐えた白蛇は蛇神になる。
血筋のある人たちは殆どが強い霊感を持ってる。
俺もその1人で、人に繋がる『縁』を結んだり切ったり出来る。
妹が14歳の時 、何かに目を取られそうになった時に幼少期に助けた白蛇の霊が護ってくれた。
その後もずっと護ってくれていたらしいが、
居心地が良かったとかで20歳になっても離れず、23歳の時に蛇神が悪霊になり始め、
ずっと妹の中に居たいが為に殺そうとした。
怖くなった妹は、実家に帰りお祓い出来る祖母の兄弟いとこ達に祓って貰っていた。
少し妹の話をさせてもらうと、妹は小さい頃は霊感は弱かったが、
生き物や植物に好かれる不思議な力はあったんだ。
だからか家の周りに来た蛇も妹には威嚇もせずに触らせてた事もあったし、
どんなに弱った植物も妹が世話をすればたちまち元気になってた。
生き物や植物だけじゃない。
誰に対してもとても優しくてよく笑う子で、お天道様だって拝む年寄りもいるぐらいw
凄く、凄く自慢の妹だった。
俺が言うのも変だけど凄い兄ちゃんっ子で、
いつも兄ちゃん兄ちゃんって俺の後をくっついてきては、何処にでも一緒に行きたがった。
本当に心の綺麗な優しい子だったよ。
話を戻すと、お祓いをして貰った妹は蛇が憑いてから霊感が高くなったとかで、
実家の後を継ぐことになったんだ。
継ぐって言っても白蛇の修業場所の実家を守る役目ってだけで、ずっと実家の農家をやってた。
婿をとるの大変だなーなんて実家に帰る度に笑って話していて。
「婿とる前に蛇に連れていかれちゃうかもー」って冗談ぽく言う事もあった。
はたから見たら、楽しそうにやってると思ってた。
だが、妹はずっと祓った蛇の事を後悔していた。
蛇が離れられなかったのは、自分のせいだと。
蛇が好きだった妹は、自分を助けそばで護ってくれている蛇に、いつも話しかけていたらしい。
高校卒業後家を出て、一人暮らしの寂しさも蛇に話しかけていれば紛れた、と。
お互いに依存してしまった。
自分のせいで神様への道が閉ざされ、何処にも行けず、悪いものになってしまったと。
それなのに私は怖くなって祓ってしまったんだと、泣きながら話してくれました。
優しすぎたんだろう、妹は。
両親や祖父母にそれは違うと何度言われても、妹の中から後悔は消えなかったんだと思う。
元気が無くなっていったんだ。
家を守る役目の妹がこのままだと、
いずれ悪い気が集まってしまって、修業にくる蛇達は上に行けずに悪霊になってしまうってなって、
妹が家を出る事になった。
ただ妹があまりにもやつれていくから、祖父の弟(神主さん)の家にお世話になるのが決まった。
だが引っ越す3日前、突然祖父が倒れて危篤状態になった。
祖父は昔に蛇の悪霊にとり憑かれた人を助けるために自分にとり憑かせて、ずっと離れで暮らしていたんだ。
畑仕事や食事程度は家族と居ても問題ないが、夜は危険だからと。
いつも直径1cmくらいの5個の丸い黒い石?が輪になったものを持ってた。
その石を使って体の中に封印してるんだとさ。
でも、その石が割れてたんだ。祖父が倒れた時。
家族全員が真っ青になって、慌てて血筋のある兄弟いとこ集めて、新しい石に封印する式を始めたわけ。
俺も外側の結界を守るのにかり出された。
でも相当な霊らしくて、石に入れても抑えきれなくて、最中に数人倒れるわ吐く人も出るわで、
外側の結界のさらに外に居た俺も内臓がちぎれそうな痛さだった。
「やっぱり肉体使わんとダメだ」って父親が言い出して、母親は泣いてたけど止めはしなかった。
そしたら、いきなり妹が入ってきたんだ。凄い勢いで。
男数人が押さえても全然ダメで、父親が今まで聞いた事ないような声で「やめろ!」って叫んでも止まらなかった。
石をさ、飲み込んだんだよ。
祖父が持ってたものよりも一回り大きい石なのに、水を飲むかのように5個とも。
なんて事を!とか吐き出させろ!とか、色んな怒鳴り声が飛び交ってて。
俺は中心に立ってる妹を呆然と見てるしか出来なかったよ。
そしたらさ、その状況に似合わないくらい優しい声で言ったんだよ。
「わたしが連れていく」って。
みんな泣き崩れて、父親が泣いてるの初めてみたよ。
でもやっぱりそんな事させられないってなって、とりあえず今日はこの部屋で結界の中に居させる事になった。
部屋に入ってきた時の勢いは消えて、妹は大人しく座ってた。
夜になって祖父が亡くなった連絡が来て、病院に行ったり葬儀の手配したりで家がバタバタしてる中、
外に祖父の霊を見たんだ。
離れの方に行こうとしてるけど、何か壁があるのか手で空中を探ってた。
きっと自分に憑いてた蛇の悪霊が気がかりで、こっち来ちゃったんだと思った。
「じいちゃん」
俺が言うとこっちを見て、何か言ってる。
「じいちゃん、あの黒い石、〇〇(妹)が飲んじゃったんだ...何とかならんかな?」
でもじいちゃんは首を横に振って消えたんだ。
その時、やっぱりダメなんだなって冷静に思えた自分が悔しかった。
その事を皆に伝えても、両親は何か方法があるはずだって怒ってた。
次の日、早朝に妹の様子を見に行ったら居なかったよ。
慌てて家族を起こして総出で探した。
近所のおじさんおばさん達も畑仕事ほっぽって探してくれたけど、見付からなかった。
夜になって祖父の通夜があるからって捜索は警察や消防に任せて、
次の日の告別式終わって、一日経って、全然見付からなかったんだ。
そしたら祖母が「神様の所かもしれない」って言い出して。
修業に耐えきれず死んだ蛇を供養する『大蛇神墓』って所があって、
場所は妹は知らないはずだから思いもつかなかったって。
山はよく遊んだから知り尽くしてたつもりだったけど、こんな道あったか?って思うような道を歩いてった。
洞窟が見えて、奥にほんのり光が見えた。
それを見た途端に祖母が走って中へ行ったから、俺も慌てて付いていったよ。
大きな洞窟の中に祠があって。
居たんだ、そこに。妹が。
冷たくなってた。
祖母が泣きながら妹を抱き締めてて、俺もそばに行ったんだ。
祖母が見るな!って言う前に見ちゃったんだ。妹の顔。
目玉が無かった。
まさかって思ったけど、違った。
お供え物を乗せる皿に、茶色く変色した2つの球体があったよ...。
祖母に「担いでいけるか?」って言われて、
冷たい妹を抱き抱えようとしたら、死後硬直してると思ったのにぐにゃぐにゃだった。
なるべく顔を見ないように山を降りて、家に帰って...。
半狂乱になる母親をみるのも辛かった。
何故妹がこんな目にあわなきゃならないのか...。
身内だけで妹の葬儀もして、火葬したあと、骨の中に石があった。
熱でなのか割れていたけど、中が白いから蛇の霊はもう居ないって父親が言ってた。
本当に妹が連れていったんだなって。
妹が亡くなった為実家は俺が継いでいる。
小さい頃から皆に可愛がられて、俺はいつも「〇〇ちゃんのお兄ちゃん」だった。
昔はイタズラで時々だが、妹を悪い縁と結んだり良い縁を切ったりもした。
だが妹はいつも幸せそうだった。
ハタチを過ぎた頃に会った時、妹に繋がっていた黒いドロッとした縁は、
妹が亡くなる未来の縁だったのかもしれない。
妹亡き今は俺が家を守っている。
もう「〇〇ちゃんのお兄ちゃん」じゃない。