日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

最後の贈り物

2008-03-21 | 実家に関すること
冬の間は途中に車を置いていったり、歩いていったりだったので実家でゆっくりする時間が取れないこともあり、実家に行っても片付けはしませんでした。

雪も溶けた先日、たんすの引き出しを点検しようと思いました。
几帳面な母は引き出しのひとつひとつに紙を敷いていましたので、その下に何か残っているかもしれない。
そう思って紙の下をチエックすると両親の卒業証書、母の洋裁学校師範科の修了書、他にも表彰状や感謝状などが出てきました。
これらは、またお焚き上げをお願いする時に一緒に出す積りです。

そして、ベッドの下の引き出しから紙財布が
実は亡くなる少し前、母が退院した後引き出しに隠しておいた財布が見つからない と言っていて随分と探したのです。
確かにしまったはずなのにいくら探しても無い 
紙財布は古くなっていたので新しいのに入れ替えて古いほうは捨てたので、もしかしたらゴミと一緒に捨てたかもしれない。これだけ探しても無いのだからそう考えるしかない、と落ち込んでいた母でした。
お金も惜しかったでしょうが、情けない気持ちのほうが強かったように思われます。


その引き出しに入っていた物の始末は昨年のうちに終わっていたのですが、その時は何も気が付きませんでした。
それが、敷紙の奥のほうにあったのです。
ベッド下の引き出しですから覗き込まないと見えない位置でした。引き出しを捜したときに奥のほうに行ってしまったのかもしれません。
敷き紙をはずした時に赤っぽい色が見えてもしかしたらって思ったのです。
母が「どこかの引き出しにしまったのに」って言っていたから気が付いたので、そうでなければ気が付かなかった

母がいる間に見つけて上げられなかった 
切なくて誰もいない実家で少し泣きました

いつも何かあると色々してくれた母でした。
このお財布は大事にとっておこうと思います。

 
コメント (2)
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