久しぶりのミニカー。Amazonで、もういつのことだか覚えていないが予約品として注文しておいたものが、先週届いた。本来の発売日はもっと先だったらしいが、前倒しになったとのこと。ほぼ同時期に、こちらは発売延期を延々1年近く繰り返してきたNゲージの蒸気機関車も届いている。どちらも中国製だが、かの地の製造事情はどうなっていることやら。
117クーペは日本を代表するスポーツ・スペシャルティとされているが、実物を見かけることはあまりなかったように思う。特に今回のプロトタイプは初期のハンドメイドモデルといわれるもので、これはほとんど見たことがない。一番覚えているのは、後期型の、ヘッドライトが角型になったやつで、色は臙脂かクリーム色のものが多かった。中古でいまでも流通しているのはこれが多いと思う。
デザインを手がけたジョルジェット・ジウジアーロは、かつては多くの日本車の設計に関っていて、車以外にも例えばニコンの一眼レフなどのデザインを手掛けたりしている。
時代の潮流が今とは違うので、単純に昔と今で比べることはできないが、昔の日本人、日本企業は決して野暮天だったわけではなく、むしろ鋭い美意識を持っていて、多くの優れたデザインの製品を世に問うていたようだ。70年前後の時代に、この117とか、トヨタ2000GTとかを作っていたというのは、当時の日本の自動車会社の状況(まだまだ発展途上)を考えるとすごいと思う。。
117に乗ったことはないけど、時代的に近いジェミニZZ/Rは運転したことがある。友達(のお兄さん)が持っていて、二人で交代で運転しながら九州を1周した。DOHCエンジンは、スペック的にはそれほどとびぬけたものではなかったが、とても硬派で音も良かった。車体の設計が古くて、スペースはせせこましかったが、つくりはしっかりしていた。
ピアッツァ・ターボのレンタカーも借りたことがあったな。当時としては珍しい、実用車ではなくスポーツモデルを貸してくれるというレンタカーのサービスで借りた。本当はスカイラインとかに乗りたかったと思うのだが、空きがなくてしかたなくピアッツァになったと思う。乗ってみると(サテライトスイッチには戸惑ったけど)結構よかった。
ピアッツァも、当時としては意欲的なデザインだったのに、あまり理解されなくてかなりの少数派だったと記憶している。
今回Amazonにしては珍しく、封筒のような簡素な包装で送られてきたが、ちょっと箱がつぶれていた。こういうのは初めてだ。もちろん、中身は大丈夫だったが。