なんでいまさら・・なのですが、このアルバム、個人的には今頃の季節感があるのです。。
調べたところでは、発売が1984年12月22日だそうで、僕はたぶん、翌年の3月ごろ、貸レコードやさんから借りてテープに録音したようだ(今回初めてCD購入)。
ので、これを聞いていると、春の宵に、初めて買った「NAVI」(自動車雑誌)を読みながら、来るべき大人の世界に胸ふくらませていたころの自分を思い出す。
安倍恭弘さんはこのアルバムの楽曲しか知らない。たぶんレコードを手にしたきっかけは、前年にCMで使われた(日産スカイライン)のを覚えていたからだと思う。アルバム収録のDouble Imaginationという曲が使われていた。
このアルバムの世界は、なんというか憧れの大人の世界・・ニューヨークに行ったり、車で行った旅の途中で勝気な彼女と別れたり、友達の彼女に横恋慕したり(それが憧れってのはあれですが)・。歌詞の端々に出てくる、車を示すことば(突き刺さるヘッドライト、ガードレールを突き崩していく、ミラーの彼方で点になる・・)も、まだ車など持てない身には憧れをかきたてられたものです。
当時のこととて、日本語英語交じりのかなり気取った歌詞ではありますが、全体のアレンジがなんともカッコいいので、とても自然に感じられる。。この頃を最後に、日本には大人がだんだんいなくなってきた(個人の感想)のですが、この頃はまだ、例えば八神純子さんとか、漫画で言えば課長島耕作とか、そういう世界が成り立つ時代だったようです。
春バテ、という言葉があるそうですが、今日は杉に代わってヒノキの花粉が随分飛んだそうで、なんか参ったわ。。