うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

2023年12月05日 | 日記・エッセイ・コラム
所々しか見ていないが、X(旧Twitter)上で政治学者の方が言葉遣いか何かの事で論争になり、某政党の支持者から誹謗中傷を受けたり、果てはこの学者のメールアドレスを使って沢山の会社に就職の応募をするという嫌がらせを受けているらしい。別の教授もwikipediaの記述を改ざん(「趣味はネットリンチ」等中傷的な内容に)されるなどの被害を受けている。

このところXの荒れ具合が酷くなっている。以前はコロナを巡って医師の方への度を越した誹謗中傷があり、法的措置(法改正で対応に改善が図られている)をとられたという話を聞いた。

SNSでも実のある論争は行われているのかもしれないが、少なくとも我々が目にしているのは滝川-牧野論争みたいなものではなく、いささか鼻じらんでしまうような揶揄と、それに対する真正面からの反論である。普通の人なら酷く傷ついてSNSをやめてしまうか(自殺した女子プロレスラーの悲劇も記憶に新しい)、あまり書き込まなくなる方が多いと思う。

教授たちが誹謗中傷に真正面から立ち向かっているのは、彼らにとって言論という空間がいかに大切であるか、職務柄認識しているからなのだろう。

ただ、誰にでもできることではない。先のプロレスラーの方のように、自殺に追い込まれる人もいるかもしれないし、最初に書いたように彼らは現に明確な犯罪被害を受けている状況だ。


たまさか田中秀征氏(もと経企庁長官)の経歴をwikiで調べていたら、「人物」欄に『政治は大筋で動く、筋を通せば失敗しても再起できるが、筋を間違えたら取り返しがつかぬ』という持論を展開しているのに目が行った。

筋の通った主張を貫いていれば、その時はうまくいかなくても見ている人は評価してくれる、という意味合いだと思う。

ここからはあまりはっきりしたこととは書けないのだが、先日昔の同僚が、あることで戦っているという話をきいた。ある種の地位を回復したいと主張しているのだが、たとえ認められたとしても実質的に彼が受ける恩恵はさほどないかもしれないと、話をしてくれた友人は言う。

そうかもしれないが、彼にとって今それを主張することが大事なのかもしれない、ここで筋を通さないでおくと、このさき色々なことが頑張れなくなっちゃうのかもしれないよ、と僕は答えた。

自分にも経験がある。ただし、表面的な事よりも、自分の中で一本筋を通す事が大事かもしれない。

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