基本的にOVFのないカメラで動きものを撮るのは難しいと思っていた。古いコンパクトデジカメだと、背面液晶を見ていると列車がコマ落ちした動画のように、飛び飛びで映し出され、その上レリーズタイムラグがあってチャンスを逃す。EVFも同様だ。2年前に使っていたGX200も、EVFでタイミングをつかむのは難しかった。駅についてもうすぐとまりそうな列車ですら、ちょうどいい位置で撮るのは難しい。
E-PL1では今までも何度か、走っている電車を撮影したことがある。その印象はあまり芳しいものではなかった。特にC-AFにするとなかなかAFが追いつかない。先日Lumix G3の事を検討したこともあり、E-PL1による鉄道撮影を何度か試してみた。併せて従来から鉄道撮影に使っている、D70sでも撮影してみた。
AFが迷いやすいのは相変わらずだが、今回はS-AFにして、連写してみた。
それほどスピードが高くなければ思ったよりも撮れる。レンズは40-150mmだが、なかなかきれいだ。EVF(VF-2))は少しコントラストが高いが、きめは細かく、動きがカクカクすることもない。ただ、より高速になった場合はわからない。単写モードでシャッターを切ると、画面がブラックアウトする。連写モードでも手を離せばブラックアウトするが、シャッターを押し続けるとその間は撮影した画像が表示され続ける。E-PL1が最高秒何コマなのかは知らないが(3コマだそうです)一応ぱたぱたと景気よく連写してくれる。何枚か連写して、後でベストショットを選ぶ、というのは余り好きではないが、そういう撮り方も今はありなのだろう。
以上2枚はE-PL1, MZD40-150mm
少しショックだったのは、D70sで撮影した絵よりもむしろきれいなのではないか、と思えたことだ。ホワイトバランスの制御もE-PL1の方が巧みなのかもしれない。このレンズはシグマの古い70-300mmで、比較的コンパクトなことと、マクロ撮影ができること、それに思ったよりもずっと繊細な画像が撮れることで、フィルム時代から使い続けているのだが、さすがに最新レンズと比べるとちょっと分が悪いようだ。望遠はもう一つ、80-200mm F2.8sも持っているが、今度はそれで試してみたい。
これのみD70s SIGMA 70-300mm DL Macro Super。上のE-PL1とはだいぶ色合いが違う。どちらが正確か、判断がつかないが、E-PL1はちょっときれいすぎるような気がしないでもない。
以前はD70sの方が立体感がうまく表現できていると思ったが、E-PL1もそう負けていない。ただ、E-PL1の方は絵全体がきれいすぎるような気がする。
OVFはやはり気分がいい。もっとも、D70sのファインダーはかなり小さくて、快適とは言い難いが。
D70sを買ったのはちょうど6年前、発売されたのはその7ヶ月前、基本となったD70の発表はそのさらに1年半ぐらい前だ。今のカメラと比べれば分が悪いのは当たり前だ。その割には結構健闘しているとも思うが・・。
D7000にでも買い換えたいところだが、今はどうも気が進まない。そう滅多に鉄撮りをするわけでもないからなあ。やはり今はG3でも買っておこうか・・。