パナソニックのミラーレスカメラ、Lumix G6を購入した。
思い立ってから実際に手に入れるまですごく短かった。2日くらいだ。
ちなみに中古である。元箱は付属しているが、レンズキットのもの。DMC-G6Hは14-140mmレンズ付きの型番だ。
でも、実際に買ったのはボディのみだ。
レンズ以外の付属品は全部ついている。14-140mmレンズ(新型)はG6とほぼ同時期に発売されたもので、単体で買うと量販店で68千円くらいする('15年1月現在。以下同じ)。
G6Hは同じレンズとボディがセットで78千円くらい。ボディ本体の価格が1万円相当となるようなお値打ち価格だが、買い取りのできるカメラ店に持ち込めば19千円くらいで買い取ってくれる。
そういう事情から、おそらくレンズだけほしい人が、あえてG6Hを買ってボディを売却する、ということが横行したようだ。今回行った中野のカメラ店でも、G6のボディがたくさん並んでいた。
このことは、ボディがほしい人にとっては、ほとんど使用してない中古が安く入手できるということを意味する。
僕はボディの中古はあまり買わないのだが、こういう事情から今回は中古を選んだ。
実は中古にしたのはもう一つ事情があって、買うときに手持ちのレンズを下取りに出したのだ。ヨドバシなど大手量販店では下取りはしてくれない(ビックカメラにはあるらしいけど)。
そして、この中野の店ではG6ボディの新品在庫はない。G6は’13年6月の発売で、メーカ-ホームページを見ると、既に生産終了となっている。
このレンズ、AF NIKKOR 80-200mm F2.8。9年ほど前に買ったものだが、ここ数年ずっと使っていなかった。
なにしろレンズだけで1.3kgもある。我が家では最大のレンズで、新品時の価格が最も高かったレンズ、ということにもなるかと思う。
万事小さな機材が好きな僕だが、これを買った頃は例外的に重厚長大路線に走って、明るいズームレンズを探していた。舞台写真、鉄道写真を撮るとき、手持ちの廉価版レンズが暗く、二線ぼけも煩わしかったためだ。
近所のカメラ店で、このレンズがかなり安く出ていたのを見つけて、喜んで購入した。安かったのに更に値切り、ケースまでつけてもらった・・。
昔のレンズは立派な革ケースに入っていたものだね。かなりひびが入り、白っぽくなっているけど。
ご存じの方もおられると思うけど、これはニコンがAF時代になって出した最初の2.8通しのズームで、発売はF4の時代、’88年頃だったと思う。
報道カメラマンの方などによく使われたらしい。これは直進ズームだが、その後出た回転式のDタイプでも、光学系は同じ、と聞いた。
使ってみると素人目にも、描写や発色はすばらしく良く思え、感激した。
AFは遅いそうで、プロの現場ではもう使えないのだそうだ(とネットで見た)が、舞台や走ってくる電車を撮っている限り、それほど困ることはなかった。ただ、とにかく重くてかさばるので閉口した・・。
35mmフルサイズなら使いやすい焦点距離だが、うちはDXセンサーのカメラで使っていたので、120-300mmとして使うことになり、ワイド側が長すぎるのも不便だった。
もう1本は、トキナー AT-X 124 PRO DX。焦点距離12-24mm F4の、超広角ズーム。
標準価格10万円弱だが、ほぼ同時にニコンから発売されたおなじ超広角よりも価格は半分なのに描写はこちらの方が良い、という評判だった。作りもしっかりしていた。
僕は6年ほど前に、新品でかなり安く買った。マイナーチェンジで旧型となり、併売されていた頃だ。
いいレンズだし気に入っていたが、あえて難点を挙げるとかなり大柄(フィルター径77mm、重量570g)なこと。トキナーはその後、次々と超広角の製品を出していて、そちらの評判も良いようだ。
基本的にどちらも気に入っていて、だからこそ手元に残しておいたのだが、最近はめっきり使う機会も減っていて・・。
レンズはよく資産だと言われるが、経年や陳腐化による価値減少は避けられない。今回も、ある程度価値があって売れるぎりぎりのタイミングだったかもしれない。
特に、80-200mmの方はかなり厳しかったようで、査定の人も悩んでいた。うちのはシリアルから'92年頃の製造と推察しているが、それでも23年前の、かなり使い込んだレンズだから・・。
というわけで、相当長い前置きだったけど。
とりあえず手持ちの20mm F1.7(旧)をつけてみた。良く似合う。G3やE-P3につけるよりしっくり来るな。
Lumix Gシリーズって、一眼レフ風なんだけどどこかキッチュで、それ故新しい感じがあった。女流一眼とか、ママ一眼とか、あえてマニアに背を向けたような売り方(主に日本向けだけど)が面白かった。
今のG6はかなり外観が洗練されてキヤノンやニコンふうになってきた分、個性が薄れたかな。地味に思えるのもそのせいだろう。
ただ、海外ではこの方が売りやすいのかもしれない。
機能はかなり充実している。カタログをざっと見ただけでも、覚えきれないくらいいろいろなことができるらしい。
性能もG3からくらべれば相当良くなっているようだ。
これだけ頑張っても、X7iやD5300に負けちゃうのね・・。真っ向勝負ですからねえ。
G3と並べてみます。G3、頭でっかちでブスかわいいです。
製造関係の人は詳しいのだろうけど、G3は一般的なサンドイッチ構造で前の金属板、後ろの樹脂板で真ん中の帯板(銀色に見える部分)を挟み込むような作りになっている。あまり凝った造形はできないようだ。
G6は全面的に樹脂になって、3次元的に微妙なカーブが組み合わされている。
ネットでは質感が悪いとよく言われているが、一眼レフとの対抗上、なんとしても軽くしないといけない(390g。D5300は480g)という事情もあったと思われる。
いやいや、そうげすの勘ぐりばかりしていても仕方ないですね。
なにしろまだ撮影していないので。メモリーカードも、とりあえず予備の8Gを入れているが、それと液晶保護フィルムは買っておこうと思う。
ちょっと試し撮りをしたら、購入前の撮影枚数が535枚だったらしい(リセットしてないようだ)。
知らなかったです。僕の知識不足です。
はっはっは、そうでしたか。メーカーも頑張って宣伝しているようですが、まだ知名度が足りないようですねえ・・。
なのでいまだにG3が現役です
ブラウン色で7-14 f4.0付けっ放しの、まあブスかわいいやつです
G6はお店に行くとあまり目立たないのですが、ライバルに比べてひけを取らない、良くできた製品だと思います。このまま人に知られずに消えてしまうのは惜しいですね。
ブラウンのG3、いいですね。そして7-14、ほしいなあ・。
うちのG3もまだ引退ではなく、日常用に時々使ってあげる予定です。