うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

東京あじわいフェスタ2015

2015年10月10日 | まち歩き

少し間があいてしまいました。

鳥たちと共に、とりあえず元気です。

さて、今年もあじわいフェスタが開催されています。

金曜日のひるどきから始まっていた。

お昼は食べないので、横目で見ただけ。

この時期は観光客もそれほど多くなく、昼休み中のビジネスマンが目立つ程度。

退社後、少し歩いてみた。行幸通りには野菜や花、その他物産を展示するブースが目立つ。

去年も買いましたが、今年もケイトウとナデシコを買ってみた。真ん中の花はおまけしてくれた。これで400円。

去年のキンギョソウはまだ残っている。ただし、葉っぱが伸びているだけだけど。

上の方の写真にある、「TOKYO Xのポルケッタ」というやつを買ってみた。

「世界のビール」もあったが、1杯千円と相変わらず高いので遠慮した。

ポーズを作ってくれたゆるキャラ。名前はなんだろう。郵便と関係ありそうですね。

こちらもポーズをもらいました。マルケン、シェフ姿ですね。

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情熱のシーラ

2015年10月06日 | テレビ番組

「ダウントン・アビー」の後を受けて始まったドラマだ。全17回で、先日日曜日に終了した。

1930年代のヨーロッパが華やかに描かれていて、異国情緒を楽しめる。のだが、前半はちょっと話の流れが見えにくくて、ものがたりのリズムも少々緩慢な印象があった。主人公はいちどどん底におちるが、仕立屋としてとんとん拍子で成功していくので、なんだか「おしん」を見ているみたいだな、という妙な感想を持ったりもした。

しかし後半、マドリッドに戻るころから「スパイもの」の本領が前面に押し出されるようになり、俄然ドラマも活気を帯びてくる。依然としてちょっと都合がいいというか、シーラができすぎという印象がぬぐえないのだが、スリルと(ドラマなんだからうまくいくはずと言う)安心感がうまくマッチして、つい見入ってしまうようになる。

登場人物のファッションが、30年代風におしゃれだ。男性もスーツがいちばんきれいだった時代で、みんなかっこいい。

最初はそうでもないのだが、回を追うごとに出てくる自動車の種類が増えてきて、圧巻だ。バスケス所長のシトロエン(だったかな?)、メルセデス、イスパノ・スイザ、パッカードぐらいしか名前がわからないのだが、きれいな自動車が縦横に走る姿は印象的。一体どこでどうやって保存しているのだろう?ダウントンアビーでも、いかにも古そうなバスが出てきていたけど。日本だと保存車自体が少なくて、「日本のいちばん長い日」でも60年代とおぼしきロールス(シルバーシャドウ?)が出てきたりして、ちょっとがっかりする。その辺にこだわるとこんどは「3丁目の夕日」みたいに、それ自体が売りになってしまって、それもまた違う気がするんだよな・・。

非常に女性視点のドラマで(原作がそうなのだろうか?)、どんぱちシーンとか、カーチェイスみたいなアクションシーンはとても控えめだ。そういう細かいドラマ作りに特色があり、なかなか、興味深いドラマでした。

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真夜中のタクシー

2015年10月03日 | 日記・エッセイ・コラム

吉田拓郎の「午前中に・・・」は、6年前のNHK FM「吉田拓郎三昧」を録音して、それを繰り返しずいぶん聞いてきた。真夜中のタクシーも、アルバムの中の1曲、ユニークな歌詞が印象的だ。

僕はタクシーに乗ったとき、運転手さんと話をするのはあまり得意ではないし、声をかけることもしない。

ただ、先日タクシーに乗ったときは、降車までけっこう話し込んでしまった。

 

飲み会で、話の成り行きがどうもうまくなかった。

人の取り合わせが良くなかったということもあるが、おたがいになんとなく難しいな、と感じていることは明らかだった。

僕はどうもサービス精神に欠けるようだ。大勢いればまだおとなしくやり過ごすこともできるが、少人数ではそうも行かない。

ついグラスに救いを求め、酒がすすむ。

もともと強い方ではないから、配分には気をつける。

他のことはともかく、若い頃飲めなかったということは、自分にとって幸いだったと思う。おかげで酒に溺れることもなかったし、今は楽しんで飲める。

ただ、この日はちょっと自制が足りず、調子が狂った。

 

地下鉄を降りて、郊外行きの電車に乗り換えるとき、なんとなくまた混んだ電車に乗るのが厭になった。

ちょっと千鳥足に近い状況で、揺れる電車には乗りたい気分ではない。もっといえば、ちょっと酔いつぶれそうだ。

少し歩いて、呼吸を整えよう。幸い、雨も上がり、やや湿っぽいが涼しくて風が気持ちいい。

川沿いに、歩道が延びている。

少し歩けば酔いも覚め、体もしっかりしてくるだろう。

 

最初思ったより、酔っているようだった。

千鳥足というのは、こういうことなのかと思った。

平衡感覚が弱っていて、まっすぐ歩きにくい。

まだ、他人を意識してみっともない姿は見せたくない、という意識は残っている。

だから、道路の目地を見ながら、よろけないように歩いてはいた。

ただ、なんだか自分が巨大ロボットを操縦しているような気分になっってきた。

もう一つ思ったのは、止まりたくない、ということだ。

止まると、その場にへたり込んで、酔いつぶれてしまいそうだった。

とにかく、足を一歩ずつ前に出すことに専念した。

なんとなく、「水戸黄門」のテーマが頭に浮かんでくる。

’歩いて行くんだ しっかりと 自分の道を 踏みしめて~’

 

少し歩くと、酔いの方は落ち着いてきた。千鳥足は収まり、酔いつぶれるのでは、という気持ちは後退した。

ただ、自分の居場所がわからない。

相変わらず川沿いの道を歩いているが、沿道の地名を見ても、よく知らない地名で、見当がつかない。

川は、時折広い道と交差し、コンビニがひときわ明るい光を放っている。

川の途中は住宅街だ。まだそれほど遅い時間ではなく、たいていの窓には明かりがともっている。

ベランダには洗濯物がかかっていたりする。 ときどき、テレビの音も聞こえる。

なんとなく、「ねじまき鳥クロニクル」の、「路地」を思い出してきた。

 

道は続いていたが、100m程先に、工事中の看板が見えた。

この辺が潮時だろう。交差する道路は、それほど広い道ではないが、何台かの車が、ゆっくりと通過していくのが見える。

川のそばに飲み屋も見える。どこかの街か、駅が近いのかもしれない。

川から離れ、少し歩くと、タクシーが橋を渡ってくるのが見えた。

 

「ええ、それはずいぶん遠いですねえ・・」

駅から川沿いにずっと歩いてきた、と話したら、運転手さんは驚いていた。大げさにではなく、ほとんどトーンを変えずに驚いてくれる。

酒席がどうも難しくてね、などと、こちらもいつもとちがい少し饒舌になる。

「わたしは、いまは一人なんです。この3月まで女房と暮らしていたんですけどね・・。

もう、最後の方はおたがいなにも話もしなくって・・だから、いまとあまり変わらないんですけどね」

「ただ、むこうが、犬を飼っていたんですよ。これがにぎやかでね・・

7匹いたんです。1匹は去年の夏に死んじゃったんですけど・・チワワですね。家の中で。」

「それはにぎやかでしたね・・子供がいなかったものですから・・

看護師だったんですよ。それでなにか・・

やっぱり、一緒に暮らしていると、情がわくというのか・・朝起きるとね、世話をしなきゃと思って・・。

どこかに、出かけるってこともできないですからね。」

「いまはもう、気が楽にはなりましたけどね。」

なんてことのない会話だが、中年過ぎの男同士が車の中で、こんな話をする機会は、そうないかも知れない・。

気がついてみると、自分はすっかり聞き役だったな。

 

不思議な感覚だ。

酒のせいなのか、何なのかわからないが、くだんの酒席の会話も、なんの前触れもなく急にフラッシュバックしてくる。

そういえば、あのときあんな話をした、その前はこういう話題だった、とか。

タクシーでの会話も、その延長なのかも知れない。

家に着いたのは、日付が変わる頃だった。

急に空腹を覚えて、買い置きのカップそばを出してきて食べた。

テレビではアバのアグネッタが復帰デビューするという、ドキュメンタリーをやっていた。

還暦を過ぎたアグネッタ・・。

ふつうならすぐに忘れてしまいそうな話だが、なぜかこの夜の出来事と共に、頭に焼き付いている。

 

 

 

 

 

 

 

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