在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Verdicchio di Matelica Riserva Mirum 2000 Fattoria la Monacesca

2017-09-10 21:54:24 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Verdicchio di Mateloca Riserva Mirum 2000 Fattoria la Monacesca




だからワインは止められない。

ローマで大雨が降ったのでガレージを見に行った。
家の近くの広場の地下に造られている。
うちのガレージは、車の進入路のすぐ近くにあるので、まさかとは思うが、水が入っていたりしないか確認に行った。
夜半から降り始めた雨は、ローマでも地下鉄駅が浸水してしまうくらいすごい量になり、久しくガレージを使っていないので、泥棒に入られていないかも心配だった。
(家も2回、ガレージも2回泥棒に入られている)

排水がしっかりしているからか(イタリア語では、Meno male! と言う)ガレージは何ともなく、そこで、ふっとワインに目をやった。

うちにあるワインクーラーは180センチの高さだが、届いたその日にすでに満杯、入りきれないワインをガレージに置いている。
もちろん、すごく良いワインは置いていないし、数はそう多くはない。
そして、極端に古いワインばかり。

2回目に泥棒に入られた時は、何本かが犠牲になった。
目当てはもちろん車だが、ついでにワインも盗って行った。
テキトウに選んだとはすぐにわかったのだが、それでもまずまずのワインが何本か盗られていた。(赤ばかり)

そこで、盗まれる前に(笑)、何本か家に持っていくことにした。
7−8本をテキトウにセレクト。

家に帰ってボトルをきれいにすると、一番液面が下がっていたのがこれ。
肩のあたりまで来ている。ひえー
もうダメかなーと思い、思い切って今晩開けることにした。

ボトルの口は、漏れた液がこびりついて、ほぼ結晶化している。
ワインオープナーをそーーっとコルクに刺そうとしたら、スポーン。
あれー、コルクがドボッと落ちた。。。。。。
うわー、ワインにこびりついた結晶がワインに混じり、濁ってしまうかも?
しばしパニック。

しかし、とにかく一口。。。。。。

うまーーーーい
おいしーーーー
うわーーーーー
すごーーーーい

そこで慌ててデカンタしたのだが、いや、マジで美味しい。

劣化した感じは微塵もなく、つやのある見事な色合い。
蜂蜜。きれいに蜂蜜。 白ワインの熟成香が見事に出ている。
ドライフルーツ、スパイス。。。強さはやや控えめだが、かなり複雑。
一口飲むと。。。これまた美味しい。香りよりさらにいい。
柑橘のコンフィ、マーマレードの味がしたかと思うと蜂蜜、それもとてもきれいに。
程よい酸味がドライフルーツときれいに混じり、余韻が長い。
熟成白の醍醐味。

いやーー、少し前のStefano Bertiのサンジョヴェーゼにも驚いたが、今回もかなりの驚き。ワインが好きで良かったーと心から思った。++++++


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