Sangiovese di Romagna Superiore Calisto 2001 Stefano Berti
少し前に光栄にもNHKの番組に出演させていただき、ローマのワインのブロッガーです、と紹介されたのだが(といっても、本人はまだ番組を見ていない。。。)、夏はなんだがせわしなく、ブログを書くのがばたっと途絶えてしまった。
書きたい記事はたくさんあるのだが、いかんせん、時間が取れない。
しかし、夏も終わりに近づき、重い腰を上げてそろそろ。。。。
さて、時間系列をほぼ逆行するような気がするが、まずは、数日前に飲んだワインから。
本当に驚かせてくれるワイン、というのは存在するが、これは、超高級価格、品質のワインである場合もあるだろうが、そうでない場合もある。
いや、超高級有名ワインの場合は、美味しくて当たり前だから、本当には驚かないかもしれない。
このワインには、ここまで驚いたワインはそう多くはないだろう、と思うくらい驚かされた。
まだソムリエ協会発行の某ワイン年間の一部を執筆していた頃、担当の地域は毎年変わるのだが、エミリア・ロマーニャの一部を担当することになった。
そこで、エミリア・ロマーニャのワインをほぼ制覇、とまではいかないが、かなり飲み込んだ。
幸い(笑)ランブルスコは担当ではなかったので飲まなかったが、サンジョヴェーゼ、アルバーナ。。。。
ちょっとマイナーなエミリア・ロマーニャ州にも、有名、高品質ワイナリーはある。
その有名どころを押しのけて、個人的に非常に気に入ったワイナリーがこのワイナリーである。
購入したのか、いただいたか、いや、たぶん、年鑑本の試飲の際にサンプルが2本づつ来るのでその余りだったか、今ではもう覚えていない。
そう、15年前のヴィンテージ、15年近くが経ったのである。
何年も取っておこうとは思ったワインである。
そこで、ワインクーラーにいつもすやすやと寝ていた。
しかし、こんなに長く取っておこうとは思っていなかった。
そこで、数年前から、開けよう、開けようと思いつつ、なんとなく時期を逃していた。
ある時から、もういい加減にダメになっているような気がして、開けるのをためらうようにもなった。
ずーーーーーーっと前、ワイン通と称する人たちの集まりに、かなり熟成した白を持って行ったら、こんなに経ってる白、飲めないよね〜、という人がいたのである。個人的には熟成された白は好きだし、どんなにダメになっていても勉強になるので嬉しいのだが、美味しいワイン(安全圏のワイン)だけを飲みたい人もいるんだぁ、勉強になると微塵も考えない人もいるんだぁ、とある意味開眼だったのである。
そのワインは決してダメになってはいなかったのだが、よく熟成していた。
以来、ワインを持参する時はちょっとトラウマ。
そこで、このワインは(ワインクーラーにまだ他にもあるのだが。。)ある頃から、友人とは一緒には開けられないワインとなった。
ところが、友人のルカは、そういうことがわかる人である。
そこで、何か持っていくことにした時、ちょっと迷ったがこれにしてみた。
もしもダメになってたらごめんね、と。
さて、ルカが選んだのは白ワイン、そこでそちらを先に開け、その後でこちらを開けた。
ドキドキ。ドキドキ。
コルクはパーフェクト。
スクリューがしっかり入り、割れもせずしっかりと抜け、ブショネでもなかった、(ほっ)そして。。。。。。。。信じられないくらい素晴らしい味わいだったのである。
15年。それも、エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼが15年たって、素晴らしいワインになっている。
まだ生き生きとしている香り、そして、その後、2時間以上たっても全く衰えを見せなかった。むしろ、ますます広がりが増しているくらいだった。
そして、タンニンは丸くなっているとはいえ、存在感を失ってはいず、ビロードのように心地よい。
タンニンが丸くなっている分、甘みを感じるが、酸もほのかに残り、甘さと、まろやかさと、タンニンと酸味とが絶妙なバランス。
驚き。
見事。
ルカも驚いている。私もこんなに驚いたのは久しぶりくらいに驚いた。
そして、その驚きがその後数時間続いた。
ステファノ・ベルティ。感動。感謝。
少し前に光栄にもNHKの番組に出演させていただき、ローマのワインのブロッガーです、と紹介されたのだが(といっても、本人はまだ番組を見ていない。。。)、夏はなんだがせわしなく、ブログを書くのがばたっと途絶えてしまった。
書きたい記事はたくさんあるのだが、いかんせん、時間が取れない。
しかし、夏も終わりに近づき、重い腰を上げてそろそろ。。。。
さて、時間系列をほぼ逆行するような気がするが、まずは、数日前に飲んだワインから。
本当に驚かせてくれるワイン、というのは存在するが、これは、超高級価格、品質のワインである場合もあるだろうが、そうでない場合もある。
いや、超高級有名ワインの場合は、美味しくて当たり前だから、本当には驚かないかもしれない。
このワインには、ここまで驚いたワインはそう多くはないだろう、と思うくらい驚かされた。
まだソムリエ協会発行の某ワイン年間の一部を執筆していた頃、担当の地域は毎年変わるのだが、エミリア・ロマーニャの一部を担当することになった。
そこで、エミリア・ロマーニャのワインをほぼ制覇、とまではいかないが、かなり飲み込んだ。
幸い(笑)ランブルスコは担当ではなかったので飲まなかったが、サンジョヴェーゼ、アルバーナ。。。。
ちょっとマイナーなエミリア・ロマーニャ州にも、有名、高品質ワイナリーはある。
その有名どころを押しのけて、個人的に非常に気に入ったワイナリーがこのワイナリーである。
購入したのか、いただいたか、いや、たぶん、年鑑本の試飲の際にサンプルが2本づつ来るのでその余りだったか、今ではもう覚えていない。
そう、15年前のヴィンテージ、15年近くが経ったのである。
何年も取っておこうとは思ったワインである。
そこで、ワインクーラーにいつもすやすやと寝ていた。
しかし、こんなに長く取っておこうとは思っていなかった。
そこで、数年前から、開けよう、開けようと思いつつ、なんとなく時期を逃していた。
ある時から、もういい加減にダメになっているような気がして、開けるのをためらうようにもなった。
ずーーーーーーっと前、ワイン通と称する人たちの集まりに、かなり熟成した白を持って行ったら、こんなに経ってる白、飲めないよね〜、という人がいたのである。個人的には熟成された白は好きだし、どんなにダメになっていても勉強になるので嬉しいのだが、美味しいワイン(安全圏のワイン)だけを飲みたい人もいるんだぁ、勉強になると微塵も考えない人もいるんだぁ、とある意味開眼だったのである。
そのワインは決してダメになってはいなかったのだが、よく熟成していた。
以来、ワインを持参する時はちょっとトラウマ。
そこで、このワインは(ワインクーラーにまだ他にもあるのだが。。)ある頃から、友人とは一緒には開けられないワインとなった。
ところが、友人のルカは、そういうことがわかる人である。
そこで、何か持っていくことにした時、ちょっと迷ったがこれにしてみた。
もしもダメになってたらごめんね、と。
さて、ルカが選んだのは白ワイン、そこでそちらを先に開け、その後でこちらを開けた。
ドキドキ。ドキドキ。
コルクはパーフェクト。
スクリューがしっかり入り、割れもせずしっかりと抜け、ブショネでもなかった、(ほっ)そして。。。。。。。。信じられないくらい素晴らしい味わいだったのである。
15年。それも、エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼが15年たって、素晴らしいワインになっている。
まだ生き生きとしている香り、そして、その後、2時間以上たっても全く衰えを見せなかった。むしろ、ますます広がりが増しているくらいだった。
そして、タンニンは丸くなっているとはいえ、存在感を失ってはいず、ビロードのように心地よい。
タンニンが丸くなっている分、甘みを感じるが、酸もほのかに残り、甘さと、まろやかさと、タンニンと酸味とが絶妙なバランス。
驚き。
見事。
ルカも驚いている。私もこんなに驚いたのは久しぶりくらいに驚いた。
そして、その驚きがその後数時間続いた。
ステファノ・ベルティ。感動。感謝。