パンツァーノにある黄金の盆地
Chianti Classico 2013
Chianti Classico Riserva 2012
Chianti Classico Riserva Basilica Solatio 2011
Chianti Classico Basilica San Martino 2011
Basilica del Pruneto 2010
Basilica del Cortaccio 2011
コンカ・ドーロ(黄金の盆地)と呼ばれる土地はイタリアにいくつかあるが、パンツァーノにもコンカ・ドーロがある。
パンツァーノは、キャンティ・クラシコのほぼ中心にあたる、おそらく最も良い地域である。
グレーヴェ・イン・キャンティの南側の一角で、やや別格的存在。
キャンティ・クラシコでキャンティ・クラシコ協会を作っているが、パンツァーノはその地域だけで、パンツァーノワイン生産者組合というのを作っている。
約90%がビオを選択していて、ヨーロッパでは、最初のビオ・ワインの生産地域になるところなのだそうである。
最近はワインツアーも流行りのようで、リクエストがあれば喜んでご一緒させていただいているが、今回はど素人の方々の少し大きめのグループ。
ちょうど南イタリアのプーリアのワイナリー見学というのもあったのだが、こちらはちょうど日にちが重なり、残念ながらご案内できなかった。ごめんなさい。
さて、今回訪れたヴィッラ・カファッジョは、非常に丁寧にテイスティングの用意をしてくださっていた。
ど素人相手だと、立っての試飲、食事と一緒に試飲など(それも気さくでいいのだが)を用意するところが多いなか、ここは実にきちんと用意してくださっていた。
全員ゆったりの着席で、白いシートの上には一人一人、ちゃんとしたグラスが2種、ワインもちゃんと捨てられるように、そして、クラッカーが用意。
造っているワインが6種、そこで、2種づつを比較していきましょう、という趣旨。
1種づつ出されてもうまい具合の比較にはならないし、6種いっぺんに出さられたら混乱するので2種がちょうど良い。
キャンティ・クラシコのベースとリゼルヴァ。
クリュのキャンティ・クラシコ2種。
そしてクリュのメルローとカベルネ。
完璧な組み合わせ。
反応は、同じワインでこんなに違うんだ、とか、こっちの方が好みとか、あれも良かったけれどこれもいいとか、安いワインが好みだぁ、と笑っていたり、やっぱり高いワインは美味しいね〜という人もいたり。
おそらくほとんどの人が人生で初めての本格的なワインの試飲。
捨てちゃうの〜??モッタイナイ〜と言いながら全部飲みきる人がいたりしたが、だんだんと、色の違いや香りの違いや味わいの違いを感じていってくださる。
こうやってワイン好きの底辺を広げられることが嬉しい。
さて、Villa Cafaggioのワインはとてもきれい。
綺麗すぎて、変わったワインが好きな人にはおもしろくないかもしれないが、とにかく綺麗なので、素人でも、玄人でも受ける。
Chianti Classico 2013
まあ見事、と言えるきれいさ、かわいらしさ、欠点がない。花の香り、フルーツの香りが綺麗に華やかに、でも恥じらいも含む感じで上がってくる。酸味もタンニンもあるが、フルーツのふくよかさが隠し、かなり心地よい。ベースワインでこれ。お見事。++++
Chianti Classico Riserva 2012
色にわずかガーネット以上のものが見え、香りにはわずかアニマルの手前が出ていて、やや進んだ感じがある。こちらが好みの人もいるが、リゼルヴァだから美味しいよね、ということはない。しかし、スパイシーな料理、煮込み系の料理にはこちらの方が合うと思う。あとは飲み方次第。+++
Chianti Classico Riserva Basilica Solatio 2011
2011年とは感じないくらいの色、香り、味わい。明るく綺麗な色、まだ花の香りもわずか含む中、ミネラルがしっかり感じられ、程よいスパイス臭が混じり、落ち着きも見え、エレガントでもしっかりした味わい。香りも味わいも複雑で長い。個人的に最も好みだった。サンジョヴェーゼ100%を大樽で熟成。+++++
Chianti Classico Basilica San Martino 2011
一瞬、おお、いいね〜と思う。甘さが出ていて、惑わされそうになる。こちらが好みという人も多く、華やかで存在感を見せている。ただ、しばらくするとややその甘さに飽きてくる部分がないわけでもない。しかし、これも見事な、ややモダンなキャンティ。サンジョヴェーゼ85%(伝統)に国際品臭のカベルネ・ソーヴィニオンとフラン(モダン)を合わせてバリックでの熟成。++++(+)
Basilica del Pruneto 2010
こちらはメルロー100%。最後の2種はキャンティから離れての試飲。
色も綺麗、メルローらしい甘さと柔らかさ、華やかさがうまくまとまっている。心地よく飲みやすい。++++(+)
Basilica del Cortaccio 2011
カベルネ・ソーヴィニオン100%。
色はカベルネらしく濃く、しかしまだ明るい色調。香りもドンとした部分が出てきて、しかし、緑の香りはほのか程度で、カベルネのグリーンが綺麗に隠れている。味わいもしっかり、威厳が出ていて、タンニンの存在感あり、女性的なメルローに対して男性的。++++
Chianti Classico 2013
Chianti Classico Riserva 2012
Chianti Classico Riserva Basilica Solatio 2011
Chianti Classico Basilica San Martino 2011
Basilica del Pruneto 2010
Basilica del Cortaccio 2011
コンカ・ドーロ(黄金の盆地)と呼ばれる土地はイタリアにいくつかあるが、パンツァーノにもコンカ・ドーロがある。
パンツァーノは、キャンティ・クラシコのほぼ中心にあたる、おそらく最も良い地域である。
グレーヴェ・イン・キャンティの南側の一角で、やや別格的存在。
キャンティ・クラシコでキャンティ・クラシコ協会を作っているが、パンツァーノはその地域だけで、パンツァーノワイン生産者組合というのを作っている。
約90%がビオを選択していて、ヨーロッパでは、最初のビオ・ワインの生産地域になるところなのだそうである。
最近はワインツアーも流行りのようで、リクエストがあれば喜んでご一緒させていただいているが、今回はど素人の方々の少し大きめのグループ。
ちょうど南イタリアのプーリアのワイナリー見学というのもあったのだが、こちらはちょうど日にちが重なり、残念ながらご案内できなかった。ごめんなさい。
さて、今回訪れたヴィッラ・カファッジョは、非常に丁寧にテイスティングの用意をしてくださっていた。
ど素人相手だと、立っての試飲、食事と一緒に試飲など(それも気さくでいいのだが)を用意するところが多いなか、ここは実にきちんと用意してくださっていた。
全員ゆったりの着席で、白いシートの上には一人一人、ちゃんとしたグラスが2種、ワインもちゃんと捨てられるように、そして、クラッカーが用意。
造っているワインが6種、そこで、2種づつを比較していきましょう、という趣旨。
1種づつ出されてもうまい具合の比較にはならないし、6種いっぺんに出さられたら混乱するので2種がちょうど良い。
キャンティ・クラシコのベースとリゼルヴァ。
クリュのキャンティ・クラシコ2種。
そしてクリュのメルローとカベルネ。
完璧な組み合わせ。
反応は、同じワインでこんなに違うんだ、とか、こっちの方が好みとか、あれも良かったけれどこれもいいとか、安いワインが好みだぁ、と笑っていたり、やっぱり高いワインは美味しいね〜という人もいたり。
おそらくほとんどの人が人生で初めての本格的なワインの試飲。
捨てちゃうの〜??モッタイナイ〜と言いながら全部飲みきる人がいたりしたが、だんだんと、色の違いや香りの違いや味わいの違いを感じていってくださる。
こうやってワイン好きの底辺を広げられることが嬉しい。
さて、Villa Cafaggioのワインはとてもきれい。
綺麗すぎて、変わったワインが好きな人にはおもしろくないかもしれないが、とにかく綺麗なので、素人でも、玄人でも受ける。
Chianti Classico 2013
まあ見事、と言えるきれいさ、かわいらしさ、欠点がない。花の香り、フルーツの香りが綺麗に華やかに、でも恥じらいも含む感じで上がってくる。酸味もタンニンもあるが、フルーツのふくよかさが隠し、かなり心地よい。ベースワインでこれ。お見事。++++
Chianti Classico Riserva 2012
色にわずかガーネット以上のものが見え、香りにはわずかアニマルの手前が出ていて、やや進んだ感じがある。こちらが好みの人もいるが、リゼルヴァだから美味しいよね、ということはない。しかし、スパイシーな料理、煮込み系の料理にはこちらの方が合うと思う。あとは飲み方次第。+++
Chianti Classico Riserva Basilica Solatio 2011
2011年とは感じないくらいの色、香り、味わい。明るく綺麗な色、まだ花の香りもわずか含む中、ミネラルがしっかり感じられ、程よいスパイス臭が混じり、落ち着きも見え、エレガントでもしっかりした味わい。香りも味わいも複雑で長い。個人的に最も好みだった。サンジョヴェーゼ100%を大樽で熟成。+++++
Chianti Classico Basilica San Martino 2011
一瞬、おお、いいね〜と思う。甘さが出ていて、惑わされそうになる。こちらが好みという人も多く、華やかで存在感を見せている。ただ、しばらくするとややその甘さに飽きてくる部分がないわけでもない。しかし、これも見事な、ややモダンなキャンティ。サンジョヴェーゼ85%(伝統)に国際品臭のカベルネ・ソーヴィニオンとフラン(モダン)を合わせてバリックでの熟成。++++(+)
Basilica del Pruneto 2010
こちらはメルロー100%。最後の2種はキャンティから離れての試飲。
色も綺麗、メルローらしい甘さと柔らかさ、華やかさがうまくまとまっている。心地よく飲みやすい。++++(+)
Basilica del Cortaccio 2011
カベルネ・ソーヴィニオン100%。
色はカベルネらしく濃く、しかしまだ明るい色調。香りもドンとした部分が出てきて、しかし、緑の香りはほのか程度で、カベルネのグリーンが綺麗に隠れている。味わいもしっかり、威厳が出ていて、タンニンの存在感あり、女性的なメルローに対して男性的。++++