ANAで一時帰国 羽田からローマまで
maledetto 2020 (いまいましい2020年)が、あともうすぐで終わると言う時になって、イギリスで感染力の強い新種が発見され、年をまたいで、まだまだお騒がせのコロナ。
イタリアでの一年の最大行事はクリスマスだが、日本ではお正月。
そこで、この期に日本へ一時帰国をする人も多いので、参考になれば。
さて、今回が2回目のコロナ禍での一時帰国。
それを終えて、12月20日にフランクフルト経由でイタリアに帰ってきた。
その後、大きな変化が起こっている最中なので、変更もあるが、参考になりそうな部分だけを見て欲しい。
とにかく、私たちにとって、日本へ一時帰国をするということはいろいろな面倒はあれど、いたって普通のこと。
しかし、このコロナ禍での帰国ほど緊張した帰国はない。
まだ幼い子供達を連れての帰国も心配な面はもちろんあったが、その何倍も。
さて、前回(5月後半〜10月初め)は、KLM利用で(それしか選択がなかった)、今回はANAの利用。
ANAで帰国するのは初めてではないが、今回は特に、帰りの便で、サービスはクール、かつ、安上がりのフライト、の印象を受けた。
前回のKLMは、5月という時期も時期で、搭乗日の結構前から、お知らせメールが幾つも(という印象)届いた。
内容は英語で書かれていて、読むのが面倒ではあったが、かなり重要なものがあり、よく読んだ。
そして、当日は万全を記して搭乗、という感じだった。
ところで、このメールをよく読まず、搭乗を拒否されて、すごすごと当日、空港から帰ってきた人がいる。
それも、このところ多々あったようで、微妙に問題になったようだ。
メールには、日本人(だけ)は事前のPCR検査は要らない、とちゃんと記されているのに、空港で、陰性証明書がないとダメと言われ、反論できず帰ってきた、ということである。
これに対処するには、
メールの文章をちゃんと読む
そして、空港で、頑張って反論する
または、おとなしく、事前のPCR検査、日本人は要らないのだが、受ける
のどれかを選択する、ということである。
しかし、おそらく上からのお達しでも出たのか、今は改善されたように見受けられる。
でも、一応、KLMを利用して帰らないといけない人は、この件は、承知していた方が良いと思う。
確かに、私も、今回の帰国(イタリア→日本)の際、日本までのフライトがアリタリアのロンドン経由に最終的に変更になり、ローマの空港で、職員に、PCR検査の証明書は持っているかと聞かれたが、そんなインフォメーションは航空会社から受けていない、と反論して、調べてもらってokとなった。
カウンターでしばらく待ったのち、確かに日本人はなくて大丈夫だわ、と言われ、クリアできた。
アリタリアは、搭乗の際に、基本的に陰性証明書が必要になっていたらしいが、幸い、日本へ行く日本人は例外としていたようだった。
さて、今回の行き(イタリア→日本)は、どうせキャンセルになるだろうなーと思っていたら、案の定、2回のキャンセルを経て、その間のやりとりがあったためか、ANAからの連絡が頻繁に来ている印象があった。
帰り(日本→イタリア)のフライトも早々にキャンセルになり、それをそのままにしていたため、搭乗希望の2週間程度前に、ANAに電話をかけ、予約を入れた。
その後、搭乗日の10日くらい前、一度、アップグレードのお知らせのメールが入った。
帰国まで1週間を切り、何かお知らせが入るかと思ったら、特になにもない。
入ってくるのは、一般的なニュースレターだけ。
微妙に心配になってくる。
そして、いよいよ2日前になってもなんのメールも入ってこないので、オンラインチェックインをしようとしたら、うまくできず。
そこで、いよいよ電話をかけてみた。
たかだか、イタリアに帰るだけなのに、この緊張感。
ここで学んだのは、ANAのオンラインチェックインは 24時間前 から受付なのだそうだ。
ヨーロッパでは、48時間前からのところが多いように思うのだが。
確かに、24時間前、つまり前日の真夜中ということになるのだが、メールが入った。
真夜中にそんなことをやるのは面倒なので、結局、出発当日にオンラインチェックインをした。
ANAはなんだか、のんびりしている、という印象。
10月の帰国(日本→イタリア)時のKLMは逆で、空港に印刷してちゃんと持ってきてください、という書類が添付で幾つか届いた。
しかし、ANAは、特に何も持っていくものはなし。
陰性証明書も
書類も
イタリアでの何かの登録も
何も必要なく、
パスポートとイタリア滞在の理由を証明できるものがあれば、それでOK.
シンプルといえばシンプルなのだが、このコロナ禍では、逆に不安になってしまう。
そう、微妙に不安になり、イタリアの日本大使館のページから、必要書類(autocertificazione)を自分で印刷、記入して、持参した。
(ただし、この書類は、チェックイン時にくれた)
空港には早めに着いたので、チェックインはスムーズに済んだが、今は、一人一人のチェックインには時間がかかる。
必ず、滞在の許可証など、合法的な滞在許可証がないか聞かれ、しっかり登録され、そういった手続きを一人一人やっているので、どうしても時間がかかる。
そして、その時に、私がすでに印刷して持っていたイタリア入国時の書類を渡されたが、もう持ってます、と言って、断った。
(ちなみに、持っていたものと同じ、ただし、英語版)
羽田空港に人は少ない。
もちろん、いないわけではないが、こんな感じ。
開いているカウンターのあるところはこんな感じで、閉めているところは、こんな感じ。
時間が早かったので、上の方に上がり、久々に空港探検。
日本橋や日本家屋を再現したところもあり、いつもながら、よくできている空港だと思う。
特に外国人には、ウケるデザインだと思う。
しかし、今は、がらーーーん。
がらーーん、なのはゲートも。
時々人は通るが、こんな感じ。
本当に、世の中はなんて変わってしまったのか、と実感できる。
早めに着いたので、ゲート前椅子に座っていたのだが、真夜中のフライト、だんだん眠くなってくる。
ここで寝こけてしまって、気が付いたら周りには誰もいなくて、飛行機もすでに出た後、という映画のようなことが起こっても不思議はないような気がした。
(実際には、アナウンスが入るか、たぶん、この人だと目星をつけられて起こされるだろう)
それくらい人が少ない。
さて、いよいよ搭乗。
真夜中発のフランクフルト行き。
人数はやや多め、40人強だろうか?
今回は、座席の前後共に人がいる。
しかし、機内は、3分ごとに空港が全部変わるとのビデオ案内もあるが、みんなマスク着用、言葉を発する人もいないので、不安はない。
また、機内の清掃が良く行き届いている感じがちゃんとある。
ところで、行きの、ロンドンからの飛行機は見事だと思ったが、フランクフルト行きは、やっぱり普通だった(笑)
私も航空会社勤務だったからわかるのだが、ロンドン便は、やっぱり良い機材を使ってるねー
フランクフルトは並。
機材は788で、小さい。狭い。
座席は3−3−3。
テレビの画面も小さく、ロンドン便で感動した、赤富士の画面もない。
非常時の説明は、同じ歌舞伎版を使っていたが、画面が小さいから、ウンと残念。
とても面白いのだが、インパクトに大きく欠けてしまう。
そして
安上がりのフライトだなー
が、強い印象。
いやー本当に安上がりのフライトだわ。
それは、乗ってからの食事が出ないこと。
真夜中のフライトに乗るのは何度目かだが、今までは、乗ったら一応食事ができたように思った。
が、今回は、出なかった。
軽く食べてて正解だった。
飲み物のサービスはあったが、それに付いてたのは、トルティーヤ。これだけ。
その後、みんな寝てしまうからそれでも良いが、起きている人に、何かいるかなど、聞いたりしていた。
(こういうところはさすが日本のサービス)
私も、お手洗いから出たところで聞かれたが、選択は、ちっちゃなバナナ、ポテトチップス、うーんとちっちゃい一口キットカット、後一つなにかあったが忘れた。
全部取ってもいいですよ、と言われたが、そんなにいらんわい、と言いたかった。。。
つまり、夜中のおつまみとして用意されているのはそれだけ。
KLMが、お菓子が詰まったおつまみの袋を配っていたのとは対照的。
これは配られた水。
ANAは富士山にこだわる(笑)
私にはちょうど良いダイエットになったが、男性は、夕食をしっかり食べ、必要ならおやつを持ってきても良いかもしれない。
または、何も考えずに寝る。
そして、朝食。
これは、普通の朝食よりは少しボリュームがある感じだったが、それでも、朝食メニューはやっぱり朝食メニュー。
サービスはこれだけ。
ということで、
なんて安上がりなフライトかー
と、心から思ったのである。
ところで、中止していた免税品販売は再開していた。
ただし、座席の画面を見て注文し、持ってきてくれる、という方式で、ワゴンサービスではない。