在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ナボーナ広場のすぐ北側にある老舗有名レストラン P

2009-07-03 14:20:00 | 行ってはいけない
ローマは無料の新聞がたくさんある。
いろいろなところに置いてあり、気軽に取れるようになっている。
何故か、ご近所さんが、毎日、早朝に余分に取った分を、玄関前に置いてくれるようになったので、なんとなく目を通す習慣ができた。
昨日、表紙をふっと見ると「昼食に700ユーロの支払い」との文字が目に入った。
ひえ~!どこ?誰?なんで~??と内容を読むと、そこは例のレストランであった。
そして、ボラレタのは日本人観光客であった。

ところで、情報の出どころは、有料有名全国紙レプブリカらしく、友人はネットに載った記事を知らせてくれたし、どうも、ローマ地方版テレビニュースでも紹介されたらしい。

私はガイドブックの仕事も手伝っている。
それにはずっと前から掲載されていたのだが、少し前に、やはり、ボラレタという情報が入り、掲載から外している。
有名観光地ナボーナ広場のすぐ隣、近くには上院もあり、老舗なので、政治家の利用も多いし、外で食べられる雰囲気も良いし、風格はあるが、気軽にも食べられるレストランである。

実は、オーナー(正確には、今は息子に任せているようだが)は個人的に割と良く知っていた。
観光客の良く入る別レストランを、その昔経営していて、割と美味しかったし、早くからの親日家で、日本人コックを使ったり、非常に有能な日本人シェフに任せていた時もある。

頼んだ、というより、断れない日本人に無理やり承諾させて持ってきたのだろうと思うメニューは、伊勢海老、生ガキ、オマールエビのパスタ、スズキのグリル、パン、ワイン、デザート、水ということらしい。さらに、サービス料のつもりか、項目はチップとなっているが、100ユーロ以上が加算され、合計がほとんど700ユーロになっている。
オーナーのコメントも載っていて、喜んで全部平らげたし、最後は、ウェイターと写真を撮ったり、丁寧にお辞儀までして出て行ったのに、ということ。

新婚旅行らしい二人は、よく考えたのだろうと思うが、警察に届け出た。
偉かった!と思う。
あまりの数字に、すぐに警察が介入、そして、保健所まで回してくれて、衛生状態最悪ということで、すぐにクローズになった。
だから、今は閉まっている。
しかし、再び開いても、絶対に行ってはいけないのである。

ところで、新聞には、同時に、観光客に有名なレストランをあと5つ調べたところ、2つが同じく衛生状態最悪で、即クローズの命令を出した、とあるが、その名前は公表されていない。

また、同じようなことを経験した場合、誰かに相談できればすぐに相談か、または、勇気をもって警察に届け出てほしい。


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