(写真は京都の先斗町です)
LES EGARES
かげろう
満足度 ★★★★☆
感動度 ★★★★★
影像美 ★★★☆☆
2003年 フランス
監督 アンドレ・テシネ
原作 ジル・ペロー
脚本 ジル・トーラン
アンドレ・テシネ
キャスト エマニュエル・ベアール
ガスパール・ウリエル
グレゴワール・ルプランス=ランゲ
クレメンス・メイヤー 他
1940年6月フランス。
夫を戦争で亡くした教師オディールは13歳の息子と7歳の娘の2人を連れ、パリの戦火を逃れつべく車を運転・・・
ドイツ軍からの爆撃の数々・・・
偶然出合った17歳の少年二助けられ、成り行きで森の中の豪華な民家で共同生活し始める。
不可思議な少年は生きる力のすべを知っており、ことごとく3人の手足となり、獲物や魚などの食料を得、助けてくれます。
進退した長男。
少年と親友になりたい長男は、母が隠した銃の隠し場所を教えないばかりに、少年に友達ではないと拒否されてしまいます。
少年は病気を抱え、教育も受けず、女性や家庭の愛も知らない過酷な過去を沖っていたようです。
少年は戦期をきっかけに刑寺院から逃亡し、束の間の安堵感を女や家庭に求めていたのでしょうか・・・
女は愛に飢えて神経をすり減らす毎日でしたが、いつしかそんな正直に生きている少年の人格を認め、精神的に、そして肉体的にも体を求めます。
戦争も終えた或る日、兵士二人が森を通りかかり、家に止まりこんで少年の生き方や過去に気づき、立ち去った後通報。
翌日警察は鶏小屋の近くでと耐えられた少年を連れて、女に事情をききます。
「この音尾を知っているか?」
しかし女は実子2人を安じ、目を伏せようとします。
13歳の長男はすかさず
「僕の親友だ。」
森の生活から一転して3人は路上での配分食料を糧に、生き延びていた。
そこへ警察がまた少年の名前や家族などの事情を尋ねてくる。
知らないと言い張る女・・・
警察はそこで初めて男が独房で首をつって自殺したことを告げる。
このときの女のゆがみ崩れた表情が心に焼き付いています。
うなだれる女・・・
「どうしたの?」
と、駆け寄る長男・・・
「なんでもないのよ。またどこか逃亡したのですって・・・ちゃっかりしているから、元気にどこかで生き延びてるわ・・・」
そして、
「娘は?」
と一瞬画面が暗くなる。
娘は現状のひどい生活に耐えられずうなだれて、呼ばれた建物の入り口にしゃがみこんでいました・・・
しばらくして森の中の館が映り、成人した長男が埋められた銃を掘り起こしている映像・・・
そしれ幕・・・
なんだか余韻がいっぱいで深く考えさせられた作品でした。
LES EGARES
かげろう
満足度 ★★★★☆
感動度 ★★★★★
影像美 ★★★☆☆
2003年 フランス
監督 アンドレ・テシネ
原作 ジル・ペロー
脚本 ジル・トーラン
アンドレ・テシネ
キャスト エマニュエル・ベアール
ガスパール・ウリエル
グレゴワール・ルプランス=ランゲ
クレメンス・メイヤー 他
1940年6月フランス。
夫を戦争で亡くした教師オディールは13歳の息子と7歳の娘の2人を連れ、パリの戦火を逃れつべく車を運転・・・
ドイツ軍からの爆撃の数々・・・
偶然出合った17歳の少年二助けられ、成り行きで森の中の豪華な民家で共同生活し始める。
不可思議な少年は生きる力のすべを知っており、ことごとく3人の手足となり、獲物や魚などの食料を得、助けてくれます。
進退した長男。
少年と親友になりたい長男は、母が隠した銃の隠し場所を教えないばかりに、少年に友達ではないと拒否されてしまいます。
少年は病気を抱え、教育も受けず、女性や家庭の愛も知らない過酷な過去を沖っていたようです。
少年は戦期をきっかけに刑寺院から逃亡し、束の間の安堵感を女や家庭に求めていたのでしょうか・・・
女は愛に飢えて神経をすり減らす毎日でしたが、いつしかそんな正直に生きている少年の人格を認め、精神的に、そして肉体的にも体を求めます。
戦争も終えた或る日、兵士二人が森を通りかかり、家に止まりこんで少年の生き方や過去に気づき、立ち去った後通報。
翌日警察は鶏小屋の近くでと耐えられた少年を連れて、女に事情をききます。
「この音尾を知っているか?」
しかし女は実子2人を安じ、目を伏せようとします。
13歳の長男はすかさず
「僕の親友だ。」
森の生活から一転して3人は路上での配分食料を糧に、生き延びていた。
そこへ警察がまた少年の名前や家族などの事情を尋ねてくる。
知らないと言い張る女・・・
警察はそこで初めて男が独房で首をつって自殺したことを告げる。
このときの女のゆがみ崩れた表情が心に焼き付いています。
うなだれる女・・・
「どうしたの?」
と、駆け寄る長男・・・
「なんでもないのよ。またどこか逃亡したのですって・・・ちゃっかりしているから、元気にどこかで生き延びてるわ・・・」
そして、
「娘は?」
と一瞬画面が暗くなる。
娘は現状のひどい生活に耐えられずうなだれて、呼ばれた建物の入り口にしゃがみこんでいました・・・
しばらくして森の中の館が映り、成人した長男が埋められた銃を掘り起こしている映像・・・
そしれ幕・・・
なんだか余韻がいっぱいで深く考えさせられた作品でした。