(写真は今年庭に咲いた桜。さくらんぼも たわわに実り、今は葉桜。)
記録だけ 2007年度 64冊目
歴史を旅する絵本 近世のこども歳時記 -村のくらしと祭り-
宮田 登 文
太田大八 絵
岩波書店
1990年2月8日
56ページ 1699円+税
絵本『近世のこども歳時記 -村のくらしと祭り-』をみた。
この絵本、こどもだけに向けたものではなく、最後の方に親や大人などに向けた解説が しっかりと書かれている。
宮田登著の『冠婚葬祭』を凝縮したようなこの絵本。こどもにも楽しめるわかりやすさだが、内容は深い。宮田登さんのまじめなお人柄がうかがえる感じがする絵本。
この絵本の舞台は、北関東のありふれた農村。
12歳の少女の目を通して、昔の平均的な日本の風習や考え方などが、絵と文を通してわかりやすく作られている。
小さな子にも、それを読んであげる大人たちにも、一流の民俗学に触れる機会を与えてくれる、素敵な絵本。
絵は太田大八さんという方が担当。この本の絵は泥臭く、日本的。若干懐かしさも感じるが、好きな画風ではない。
私の好きな絵本作家のひとり、梶山俊夫さんの絵に似てないこともないが、色使いや筆の流れは全く違う。そういうと、そろそろあまがえるも出てきる季節か・・・(笑)
乱鳥の『冠婚葬祭』宮田登著、感想↓http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/650b65fddd7f45402ae5b8c9552f0a62
こども図書館ドット・コム↓宮田登文 『近世のこども歳時記 -村のくらしと祭り-』 説明のページ http://kodomotoshokan.com/p2-book/kinsei.html