乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

源氏物語 【物語としての光源氏 1】鈴木日出夫   『源氏物語 一』新日本古典文学大系日本古典文学大系19より

2020-10-06 | 源氏物語

 

 

写真 イラン

 

 

源氏物語 【物語としての光源氏 1】鈴木日出夫 

  『源氏物語 一』新日本古典文学大系日本古典文学大系19より

 

物語

 平安時代から鎌倉時代

 謙虚な話柄を語り手が語り聞かせるという趣で、仮名散文によって書き綴った文学作品のこと。

謙虚な話柄とは

 日常、どこにでもありそうな話

 

当時は実在の人物の事蹟を踏まえている一連の歌物語さえも、何がしらの作り事を含んでいる。

 一例として

 在原業平『伊勢物語』

 

源氏物語

 もともと物語が世にもめずらしい話柄で在るとすれば、物語以上に物語的。

 

 この物語の女たちは、とりわけ光源氏と深く関わりあう女たちは、自らを物語と同じか、それ以上に比類のない実人生で在ると認識することに注目。

 

 物語の作り事(虚構)は、単なる羅列よりもかえって深い真実を探り当てることがある。

 物語の作り事(虚構)←→『日本紀』(管制国史)

 物語の作り事(虚構)としての作り事が、かえって真実を引き出しうるという、物語の魅力的なしくみがある。

 

 

 

 

 

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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-24 巻二読了 【巻二 賀茂川原の禊祓】二十五紙〜三十紙 中央公論社 小松茂実編

2020-10-06 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-24 巻二読了 【巻二 賀茂川原の禊祓二十五紙〜三十紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻二 二十五紙〜三十紙

 

 賀茂川原の禊祓

 

 

     八巻内

       土佐内記 印

       住吉貝慶 印

         廣守 印

 

    以上五十丁内

    此数部拾八枚

 

 

禊祓(みそぎ 正確には、みそぎはらえ)

 禊祓(みそぎはらえ)は、ミソギ(禊)とハラエ(祓)を合わせた用語。

 両者は本来は別の行事である。

 ともに神道において禁忌とされているツミやケガレを除去して心身を清める行為であることから、すでに記紀の段階において同一視されていたと考えられている。

 ミソギ(禊)はおもに神事に仕える者がケガレ(穢)に接してしまった場合。

 ハラエ(祓)は一般に天つ罪・国つ罪を犯してケガレ(穢)の原因を生み出してしまった者に対して行われるもの。

 のちに天皇自らが禊を受ける事によって国全体のケガレ(穢)を払うという大祓の神事が成立することとなった。

 

住吉貝慶

すみよし‐じょけい【住吉如慶】

[1599~1670]江戸前期の画家。堺の人。京都・江戸で活躍。具慶の父。

 名は広通。通称、内記。

 土佐派に属したが、勅命により、鎌倉時代の画家、住吉慶恩(慶忍)の画系を復興するため住吉を名のり、住吉派の祖となった。

 

日本絵巻大成 8 巻二 読了

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 67 二十九丁裏 三十丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-10-06 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 67 二十九丁裏 三十丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 67 二十九丁裏

二十九丁裏

◯をかし、男、養生しにおもふ事かきて、和泉の國へ

醫師よひにやりけり、あたまのはちを見れハ、窪(クホ)

腫(ハレ)み、疼(ウツキ)、やます、あしたよりいたみて、昼腫たり、

膿 いとしろう、腫物のさきに見えたり、それを

見て、かのくすし、たゞ一、つけになをしけり、

   きのふけふ 頭のまハりのひきつるハ

三十丁表

   鼻のとをりの うしろ成ける

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   きのふけふ 頭のまハりのひきつるハ

   鼻のとをりの うしろ成ける

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   きのふけふ 雲のたちまひかくろふは

   花の林を うしとなりけり

 

      

 

養生(ようじょう)

 1 生活に留意して健康の増進を図ること。摂生 (せっせい) 。「酒やタバコをひかえ、つね日頃から養生している」  

 2 病気の回復につとめること。保養。「転地して養生する」  

 3 打ち込んだコンクリートやモルタルが十分に硬化するように、低温・乾燥・衝撃などから保護する作業。  

 4 家具の運搬や塗装作業などの際に、運搬物や周囲の汚損を防ぐために布や板などで保護すること。「養生シート」

 

養生しにおもふ事かきて、

 養生しに、思う事を書きて、

 

くすし)

 恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 45でも「くすし」の話が出てたよ^^

くすし)

 い(やす) くすし

  1いやす。病気をなおす。

  くすし。医者。病気をなおす人。

 2甘酒(あまざけ)。

 

やます、

 止まず

 

あした

 朝

あしたよりいたみて

 朝より痛みて

 
 
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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 66 二十九丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-10-06 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 66 二十九丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 66 二十九丁裏

二十九丁裏

◯をかし、男、津の國に知人ありけるに、兄弟、友達行

連れて、難波の寺にいきけり、蓮池を見れハ、鮒

とものあるを見て、

   難波寺 講堂のまへ乃はす寺に

   是やあふみの うみわたる鮒

是をくひたかりて、人ゝ帰りにけり、

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   難波寺 講堂のまへ乃はす寺に

   是やあふみの うみわたる鮒

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   難波津(なにはづ)を けさこそみつの浦ごとに

   これやこの世を うみ渡る舟

 

      

 

兄弟(あにおとうと)

 

蓮池

 四天王寺境内の講堂にある大寺の池。

  

 
 
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紫式部の履歴、 系譜

2020-10-06 | 源氏物語

紫式部の履歴

 

 多少残る資料以外は、あまり知られていない。

 

紫式部の系譜

 

 藤原兼輔(ニ人)

  清正

  雅正

 

 雅正(二人) 

  為頼

  為時

 

 為時(五人)

  惟規(のぶのり)

  女

  紫式部

  惟通(のぶみち)

  定せん(じょうせん)

  

 

藤原為時(ふじわらのためとき)とは

 ?-? 

 紫式部とされる、

 平安時代中期の官吏,漢詩人。

 藤原雅正(まさただ)の3男。

 母は藤原定方の娘。紫式部の父。

 菅原文時にまなぶ。

 官途にめぐまれず,一条天皇に詩でうったえて越前守(えちぜんのかみ)に任じられた。

 のち越後(えちごの)守,極位は正五位下。長和5年(1016)出家。

 詩は「本朝麗藻」(13首)などにおさめられ,和歌は勅撰集に4首がはいっている。

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『源氏物語』解説 【小説的地位】     日本古典文学大系日本古典文学大系14

2020-10-06 | 源氏物語

 

 『源氏物語 一』日本古典文学大系日本古典文学大系14

 

 解説

 

 小説的地位

 

 一条帝、愛読

 一条帝、紫式部を「日本記に通じている。もことに学識がある。」と褒める。

 

 鎌倉時代になり、作り物語を、虚偽の狂言綺語を操るものとして、退ける傾向。

 紫式部と『源氏物語』は地獄に落ちたと云う伝説が流れた。

 色々と言われたが、本居宣長や石田千穎 は文芸の本質から『源氏物語』を推奨した。

 

  日本古典文学大系日本古典文学大系14解説を書いた方の記述はない。

  日本古典文学大系日本古典文学大系14全体の監修者

    高木市之助

    西尾 實

    久松 潜一

    麻生 磯次

    時枝 誠記

 

 

石田千穎

『義門雑稿』などを書かれているらしいが、よくわからない。

 

 

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「図版 源氏物語絵巻」解説 小松茂美

2020-10-06 | 源氏物語

写真は、京大博物館

 

 

「図版 源氏物語絵巻」解説 小松茂美

 

 十一世紀初頭

「源氏物語絵巻」徳川黎明会、五島美術館に文蔵される。

 他に、天理図書館蔵などにもある。

 

 

 

 徳川黎明会

  公益財団法人徳川黎明会は、尾張徳川家の第19代当主の侯爵徳川義親が、「美術並ニ史学ノ研究ニ資スル為 尾張徳川家伝来ノ什宝ノ保存 其ノ他美術品ノ蒐集保管公開ヲ為シ 且ツ之ニ関スル指導奨励ヲ為ス」ことを目的として、昭和6年(1931)12月に設立されました。   

  現在、本会では、東京都豊島区目白にある総務部の統括のもと、徳川美術館(愛知県名古屋市)、徳川林政史研究所(東京都豊島区)という2つの施設を置き、上記の目的を達するため、美術史・林政史の研究をはじめ、展覧会や各種講座の開催、所蔵史料の閲覧・公開など、多くの公益事業を展開しています。 (徳川黎明会HP)

  

 

 

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源氏物語

2020-10-06 | 源氏物語

 

『源氏物語』は日本最古の物語とされている。

 ずいぶん前のこと。古典講座を数年以上は受けていた事がある。

 その時、源氏物語もずいぶん取り上げられていたことがある。

 しかし自分では全てを読んでない事が心に引っかかったまま、ここまで来てしまった。

 

 昨日のこと。『源氏物語』(大映映画 1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修)を見て楽しかった。

 岩波の古典大系二種類(赤・緑)と、『日本絵巻物大系23』「伊勢物語絵巻・狭衣物語絵巻・駒競行幸絵巻・源氏物語絵巻」から「源氏物語絵巻」をのんびりとマイペースで楽しんでみたい。

 

 

 源氏物語

 

一帖 桐壺(きりつぼ)

二帖 帚木(ははきぎ)

三帖 空蝉(うつせみ)

四帖 夕顔(ゆうがお) 紫の上、登場!

五帖 若紫(わかむらさき)

六帖 末摘花(すえつむはな)

七帖 紅葉賀(もみじが)

八帖 花宴(はなのえん) 屈辱に震える、六条御息所 九帖 葵(あおい)

十帖 賢木(さかき)

十一帖 花散里(はなちるさと) 光源氏、須磨へ!

十二帖 須磨(すま)

十三帖 明石(あかし)

十四帖 澪標(みおつくし)

十五帖 蓬生(よもぎう)

十六帖 関屋(せきや) 光源氏この世の栄華を極める

十七帖 絵合(えあわせ)

十八帖 松風(まつかぜ)

十九帖 薄雲(うすぐも)

二十帖 朝顔(あさがお)

二十一帖 少女(おとめ)

二十二帖 玉鬘(たまかずら)

二十三帖 初音(はつね)

二十四帖 胡蝶(こちょう)

二十五帖 蛍(ほたる)

二十六帖 常夏(とこなつ)

二十七帖 篝火(かがりび) 夕霧、紫の上に懸想する

二十八帖 野分(のわけ)

二十九帖 行幸(みゆき)

三十帖 藤袴(ふじばかま)

三十一帖 真木柱(まきばしら)

三十二帖 梅枝(うめがえ)

三十三帖 藤裏葉(ふじのうらば)

三十四帖 若菜上(わかなじょう) 女三の宮と柏木の秘密

三十五帖 若菜下(わかなげ)

三十六帖 柏木(かしわぎ)

三十七帖 横笛(よこぶえ)

三十八帖 鈴虫(すずむし)

三十九帖 夕霧(ゆうぎり) 紫の上、死す

四十帖 御法(みのり)

四十一帖 幻(まぼろし) 光源氏亡き後の物語始まる

四十二帖 匂兵部卿(におうひょうぶきょう)

四十三帖 紅梅(こうばい)

四十四帖 竹河(たけかわ)

四十五帖 橋姫(はしひめ)

四十六帖 椎本(しいがもと)

四十七帖 総角(あげまき)

四十八帖 早蕨(さわらび) 浮舟登場!

四十九帖 宿木(やどりぎ)

五十帖 東屋(あずまや)

五十一帖 浮舟(うきふね)

五十二帖 蜻蛉(かげろう)

五十三帖 手習(てならい)

五十四帖 夢浮橋(ゆめのうきはし) 輝く日の宮(かがやくひのみや) 

 

 

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大映映画『源氏物語』1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修

2020-10-06 | 源氏物語

 

 大映映画『源氏物語』1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修

 

 

 今回、本当に記録のみです。

『源氏物語』の本質を描かれた、秀作。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 

 

 

 

『源氏物語』(げんじものがたり)は、1951年(昭和26年)11月2日公開の日本映画である。大映製作・配給。監督は吉村公三郎、脚本は新藤兼人。モノクロ、スタンダード、123分。 大映の創立10周年記念映画として、豪華出演者・スタッフで製作した大作映画。紫式部の『源氏物語』の初の映像化作品であり、本作では、桐壺の死と光源氏の幼少期をプロローグとし、26歳頃の源氏を中心とした1年半の物語を描いている。配収は1億4105万円で、1951年度の邦画配収ランキング第1位となった。第25回キネマ旬報ベスト・テン第7位、第5回カンヌ国際映画祭撮影賞受賞。

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映画『Curiosa 不実な女と官能詩人』 4★/5 ルー・ジュネ監督・原案・脚本 ラファエル・デプレシャン脚本 2019 フランス

2020-10-06 | 映画

イラン カシャーン

 

 映画『Curiosa 不実な女と官能詩人』

 

 話の展開はとても面白かった。

 また、女性が非常に美しく描かれていた。

 始まりの表情からどんどんと変化を遂げる。

 

 カメラ詩人は暗室で目をやられるが、それも意味深。

 確かカメラの暗室で水銀を使うと大変なことになるが、水銀ではないにしてもそれは私の想像の範囲内で、映画ではその部分には一切触れられてない。

 

 ほんの一部分、小栗旬出演の『太宰治と三人の女たち』を思い浮かべる部分があった。

『太宰治と三人の女たち』も、その中の一人は、本(といっても、詩人との、妹を巻き込んだ 私小説)を出している。

 

「Curiosa」は直訳すると、「奇妙な」という意味。

 今回の日本語での題名は『不実な女と官能詩人』とされているが、的確なようであるが、詩人が目を患い、女の(半)私小説が大ヒットを遂げ、愛してない一点張りであった夫と仲良く歩く未来を描く場面を考えると、「Curiosa」、すなわち「奇妙な」の方が的確かもしれない。

 

 今回も簡単な記録だけで、失礼いたします。

 

  

 

  • 原題/Curiosa
  • 制作年/2019
  • 制作国/フランス
  • 内容時間(字幕版)/105分
  • 監督
    ルー・ジュネ
  • 製作
    オリヴィエ・デルボス
  • 原案
    ルー・ジュネ
  • 脚本
    ルー・ジュネ
  • 脚本
    ラファエル・デプレシャン
  • 撮影
    シモン・ロカ
  • 音楽
    アルノー・ルボチーニ

 

フランス象徴主義を代表する詩人・作家のひとり、P・ルイス。〈エロスの祭司〉と称された彼と、その親友の妻であった女性との禁断の関係を赤裸々に綴った官能ドラマ。

19世紀末のパリ。高名な詩人ジョゼ=マリア・ド・エレディアの次女マリーは、新進気鋭の詩人ピエール・ルイスと出会い、相思相愛の仲に。しかしマリーは、両親の取り決めにより、ルイスの親友で貴族出身の詩人アンリ・ド・レニエと結婚するはめとなり、絶望したルイスは、アルジェリアに渡ってすっかり享楽的な生活に身を浸すようになる。やがて帰国したルイスと再会したマリーは、彼と禁断の愛欲生活を送るようになり…。   (wowow)

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