乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 85 三十八丁表 三十八丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-10-24 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 85 三十八丁表 三十八丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 85 三十八丁表 三十八丁裏

 

三十八丁表

◯をかし、男有りけり、わらわよりつかまちられける天狗、熱

鉄のみ給ふてけり、六時にハかならすいき出にけり、

大嶽のみやつかへしけれハ、常にハ、えましてすたれと、

 

三十八丁裏

もとの心うしなはて、とんてまはりけるになん、ありける、

昔、つかまつられし人、俗なる禅師なるあまた、参集

て、六時なれハ、「こと、よし」とて、大息つき給ひけり、ゆり

こほすかごと、ふりて、火の雨やます、皆人酔て、「雨にふり

こめられたり」といふを題にて、歌なりけり、

   おもへとも 身をつめらねハしりもせす

   雪の積もるそ わかこゝろなか

とよめりけれハ、天狗いたうあハれかり給て、御そぬき

て給へりける

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   老ぬれハ 枝のわかれのありといえむ

   おそるなみたハ とちのみのごと

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   老(い)ぬれば さらぬ別れのありといへば

   いよ/\見まく ほしき君かな

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊

   おもへとも 身をつめらねハしりもせす

   雪の積もるそ わかこゝろなか

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   思へども 身をしわけねばめかれせぬ

   雪のつもるぞ わが心なる

 

膝行(イタカリ ママ)

 膝行(いざり)(しっこう)

膝行(いざり)《動詞「いざ(躄)る」の連用形から》

 1 ひざや尻を地につけたままで進むこと。

  膝行(しっこう)。

 2 足が不自由で立てない人。 

 

神子

 みこ 

 

長鬼(ママ)といふ所

 長岡といふ所

 

参集

 参り集りて

 

遊里

 遊里(遊郭。いろざと。)ではなく、

 ゆりこほす(ゆりこぼす)

 揺りこぼす

 

御そぬき

 御衣、脱ぎ

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TEAM NACS「HONOR~守り続けた痛みと共に」2007年公演  森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真 森崎博之脚本・演出

2020-10-24 | TVで舞台

 

 TEAM NACS「HONOR~守り続けた痛みと共に」2007年公演  森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真 森崎博之脚本・演出

 
 
 
 TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)
 
 
 
 舞台は北海道の架空の小さな村・恵織村。
 
 約70年におよぶ物語が紡ぐ、ノスタルジーあふれる郷愁人情ファンタジー。(wowow)
 
 
 HONORーーーーー兄さん
 で大笑いから始まるTEAM NACS「HONOR~守り続けた痛みと共に」
 
  HONORーーーーーの木
 で深まり、ずんずんと深まり、安田顕のずんずん ずんと味わい深い表現力と、TEAM NACSのそれぞれの個性とチーム力による舞台作りに堪能し、感動した。
 
 やはり、TEAM NACSは好きだな!!!!!
 
 いやーーー!筋書きも良いし、最後の場面の大道具も美しいし、見ることができてよかった。
 
 
 
 今回もネタバレなしの簡単な記録のみにて失礼いたします。
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映画『Sibyl』2019 フランス/ベルギー ジュスティーヌ・トリエ監督・脚本 アルチュール・アラリ脚本

2020-10-24 | 映画

 

   映画『Sibyl』2019 フランス/ベルギー ジュスティーヌ・トリエ監督・脚本 アルチュール・アラリ脚本

  

  • 原題/Sibyl
  • 制作年/2019
  • 制作国/フランス/ベルギー
  • 内容時間(字幕版)/102分

 

  • 監督
    ジュスティーヌ・トリエ
  • 製作
    ダヴィド・ティオン
  • 製作
    フィリップ・マルタン
  • 製作
    セルジュ・アヤ
  • 脚本
    ジュスティーヌ・トリエ
  • 脚本
    アルチュール・アラリ
  • 撮影
    シモン・ボフィス

 

 

 

 sibyl は、(古代ギリシャ・ローマなどの)シビラ、シビュラ、みこ、女予言者などの意味を含む。

 

 映画『Sibyl』は、日本語の題名としては、『愛欲のセラピー』だが、題名から想像する下品な内容ではない。

 筋書きと云い、役者と云い、音楽と云い、最高に楽しめた。

 また、子供の使い方が上手い。子供の表情が、まとを得ている。

 

 ピアノの不協和音の序列から始まる映画『Sibyl』は、中盤で素晴らしい声のロック、的確な場面でのシャンソン、そして、繰り返すのパターンtぽしての、サイゴン締めのピアノの不協和音は、筋書きを導き、品良くまとめる。

 一人の女性の生き方をも考えさせる、秀作。

 今回もネタバレは控えるが、この映画は好きだな。

 

 簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

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